新緑が陽光に照らされ輝きを放ち、清々しさに満ち溢れたこの季節。
どんなワインを味わってみたいですか。GWの真っただ中、青空の下
で気分を晴々させてくれるワインを開放的に楽しむのも一興です。
そんなシチュエーションに相応しいワインがこちら。Merlot/メルロ、
Cabernet Franc/カベルネ・フラン、Cabernet Sauvignon/カベルネ
・ソーヴィニョンと言ったフランス、ボルドー地方の主品種を原料に
Pressurage Direct/プレシュラージュ・ディレクトと言う製法を用い
造ったロゼワインです。
ロゼワインの色は果皮が濃い紫色をしたブドウの果皮に含まれていた
色素がもたらしたもの。その色素をワインへどの様に移行させるかに
より様々なタイプのロゼワインが誕生します。
このロゼワインの製法はプレシュラージュ・ディレクトによると既に
述べましたが、簡単に説明しますと、上の様な圧搾機の中にブドウを
入れ圧力をかけて実を潰し、果汁を搾り出すと同時に果汁を意図した
色調、色合いにしてしまうと言う過程です。
この様な事をイメージすると判り易いでしょう。苺を牛乳の中に入れ、
軽く苺を潰すと牛乳がほんのりピンク色に染まります。苺を強く潰す
なら苺に含有されていた色素がたくさん染み出て牛乳は赤くなります。
つまり実に圧力を強くかけるか否かで果汁を搾り出す際に果汁が色素
で染まる濃さが決まる訳です。圧力をほとんどかけず優しく弱く圧搾
するのなら果汁は色素に染まらない訳で、この圧力のかけ方を調整し
果汁をどの様な色に染めるのかを行い分けています。
プレシュラージュ・ディレクトによるロゼワインが全てこの様である
訳ではありませんが、今日、紹介しますその製法によるロゼワインは
桜の花びらを思わせる淡いピンク色をした清々しい透明感ある外観を
しています。通常、この様な外観をしたロゼワインは渋味(タンニン)
が少なく、軽やかな口当たりで爽やかな香味が心地良く感じられます。
白ワインに限りなく近い酒質です。実際にテイスティングしてみると
その様な酒質に相違ない事が判ります。
Pins des Dines 16 Bordeaux Rose
パン・デ・デューヌ16ボルドー・ロゼ
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白
な味わいの料理。チーズなら、シェーヴルタイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
2,000円
カツレツにレモンをひとかけして食す時、ホタテ貝のカルパッチョを
ポン酢仕立てし食す時にこのロゼワインは大活躍するでしょう。
次回は別の造り方をしたロゼワインを紹介致します。同じ様な外観を
しているにも関わらず、その味わいは全く異なります。