降り注ぎました。この様な気候になると欧米ではワインラヴァーの
間でサマーワインと言う単語が飛び交います。
サマーワインとは何の事でしょうか?この日本では中途半端な存在
として軽んじられがちなロゼワインの事です。ロゼワインが日本で
その様なひどい扱いを受ける様になってしまったのには色々な原因
があるでしょうが、ワイン業界で働いている人間のロゼワインへの
愛情不足が主たる原因と思っています。
ワインを取り扱っているのにロゼワインに対して関心が低い。その
結果、輸入業者ならワイン販売店へのアピールが出来ない。販売店
なら消費者へのアピールが出来ない。最終ステージの消費者は正確
な知識も持てず、ロゼワインが視界から消えてしまう。この悪循環
が日本のワイン市場にはびこってしまったからです。
ロゼワインを中途半端な存在と思わせてしまっているのは正しい
知識が浸透していないからなのですが、ロゼワインはどうやって
造られているのでしょうか?
上の画像で示した様に白ワインに少量の赤ワインをブレンドして
白色をロゼ色に変化させロゼワインを造っているのでしょうか?
その手法はスパークリングワインのロゼなどを除き、ロゼワイン
その手法はスパークリングワインのロゼなどを除き、ロゼワイン
造りには用いられていません。
ロゼワイン造りにはいくつかの方法がありますが、主たる製法は
果皮が濃い紫色のブドウを圧搾し、搾り出て来た果汁(この時点
では白色)に果皮をしばらく浸漬し、果皮の色素を白色の果汁に
移し、果汁の色が意図するロゼ色になった時点で果汁から果皮を
取り除き、後はその果汁を発酵させ、ロゼワインにするのです。
同じブドウが原料であるとするなら、その浸漬の時間が短い程、
色素の移行が少なくなりますので淡い色のロゼワインに、浸漬の
時間が長い程、色素の移行が多くなり濃い色のロゼワインになる
事になります。
では白色)に果皮をしばらく浸漬し、果皮の色素を白色の果汁に
移し、果汁の色が意図するロゼ色になった時点で果汁から果皮を
取り除き、後はその果汁を発酵させ、ロゼワインにするのです。
同じブドウが原料であるとするなら、その浸漬の時間が短い程、
色素の移行が少なくなりますので淡い色のロゼワインに、浸漬の
時間が長い程、色素の移行が多くなり濃い色のロゼワインになる
事になります。
この様にロゼワインと言ってもそのヴァリエーションは多様です。
外観が限りなく白ワインに近いタイプ。外観が限りなく赤ワイン
に近いタイプ。味わいに渋味(タンニン)をあまり感じず、爽快
さが白ワインを連想させるタイプ。味わいに渋味を明確に感じ、
コク、深みが限りなく赤ワインの様なタイプ。などなど。
次回からロゼワインの多様な世界を当店厳選のワイン達を通して
紹介して参ります。