を思い浮かべるでしょう。またシャルドネやソーヴィニョン・ブラン
も多くの方にとって馴染みがあると思います。
明確な四季の移り変わりがなくなり、異常な高温や豪雨が発生したり
と私達の周りで大きく自然環境が変化しています。この変化の影響を
ストレートに受け取るのは私達以上に大地に根を張る植物でしょう。
ワインを造る為のブドウも例外ではありません。平均気温が1度変化
するだけで今まで栽培可能だったブドウが同じ地で栽培に向かないと
言った状況さえ起こります。
日本最高のワイナリーとして世界に名を馳せている小布施ワイナリー
の本拠地は長野県小布施町。自社畑はワイナリーの近隣と隣の自治体
の高山村にあります。
長野県と言えば、白ワインを造る為のブドウならシャルドネが最適で
このブドウから既に多くの素晴らしい白ワインが誕生しています。が
それも今の話。長い目で将来を見据えた時、シャルドネがいつまでも
この地に適した品種であり続けるとは限りません。
小布施ワイナリーの曽我さんはそれを念頭に今後の自然環境に対応し
良質のワインへと生まれ変われる可能性の高いブドウを栽培し、選択
して来ました。そして小布施ワイナリーの今から将来を支えるブドウ
としてAlbarino/アルバリーニョとViognier/ヴィオニエに大きな期待
を寄せています。
されます。事実、比較テイスティングしてみますとその通りで、時々
全く区別できない程に極似している事もあります。
白桃のアロマが華やかにあり、ジューシーでエレガントな酒質である
のに対し、後者はカリンのアロマが控えめにあり、シャープで硬水を
思わせる力強さがある酒質をしています。但し、両方とも白色の花を
イメージできる清々しい要素があり、やはり類似性があると言えるで
しょう。
小布施ワイナリーの商品は全て少量入荷なのですが、アルバリーニョ
とヴィオニエは更に少量のみの入荷でレア商品となっています。GW
で出費がかさみ懐具合があまり良くないかもしれませんが、類似性を
探る意味でも是非、2つを飲み比べて頂けると非常に興味深い経験と
なるに違いありません。
Domaine Sogga 16 Albarino/ドメーヌ・ソッガ16アルバリーニョ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな味わいの
料理。チーズなら、モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
Sogga Pere et Fils 16 Viognier
/ソッガ・ペール・エ・フィス16ヴィオニエ
相性の良い料理:僅かな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>