日本と昔から深いつながりのある国、ポルトガル。日本に初めて
やって来たワインはポルトガルの陳陀酒(ちんだしゅ)でした。
18世紀の事でしたから、現在の様なワインではなかったのかも
しれません。ポルトガル語のTinto/ティント(赤ワインの事)を
変化させ、そう呼んだそうです。
現在、日本のワイン市場を見てみますと、ヨーロッパの伝統的な
ワイン生産国で最もマイナーな内の一つと言えるのがポルトガル
で、輸入量は少ないので、ワイン好きでも味わった事がない人が
いるかもしれません。
そんな状況を打破しようと大胆な政策に打って出たワイン輸入元
が木下インターナショナルであると以前、ここでアップしました
が、彼らが輸入した驚愕の、しかも超お手頃価格のワインを再び
紹介致します。
そのワインを造ったのは南ポルトガルのトップ生産者で、私が
第10回エンリケ航海王子賞ソムリエ・コンテスト優勝の副賞と
してポルトガルを訪問した際に初めて味わったワインを造った
生産者でもあるEsporao/エスポランです。
ポルトガル南部は恵まれた気候風土の為、ブドウが比較的育ち
易く、大量生産の地とされていました。その状況の中、高品質
路線をひたすら走り続け、高い評価を獲得している造り手でも
あるのです。
エスポランのホームのAlentejo/アレンテージョ地方に一般的な
畑の光景が上の画像です。平坦な地が続く先に地平線を望め、畝
と畝のスペースは広く、トラクターで様々な作業が出来る様(樹
の列に沿ってトラクターの走行の跡の轍が見えます。)になって
います。
この様な光景が広がるエリアで他社(他者)と一線を画し、我が
道を進む事は簡単そうですが容易ではなかったはずです。安価な
大量生産ワインありきで、高品質にたどり着けないのでは意味が
ない。自分たちはそこに高品質を求めると言う方針なのですから。
やはりエスポランは凄かった。大量生産の地で、手頃な価格にも
関わらず、高級感ばっちりの驚愕のワインを誕生させてしまった
のです。そのワインを紹介しましょう。
こちらの白ワインと赤ワインが大胆な政策に因り信じ難い価格
で販売できる事になりました。どちらもポルトガルの地場品種
を複数使い造られています。
メジャー品種で造られたワインに例えれば、白ワインはライチ
やキンモクセイを思わせる妖艶な香りがありGewurztraminer
/ゲヴュルツトラミネル的で、味わいは酸味を基調とした爽快
さとシャープさがありRiesling/リースリング的です。
赤ワインは紫色の花や果実の華やかな香りがあり、角々しさの
全くない丸みのあるバランスの良い味わいはSyrah/シラーの
様です。
ほめ言葉しか見当たらないこのワインがたったの1,000円とは。
エスポランさん、木下インターナショナルさん、ありがとうと
本気でお礼を言わなければなりません。
大胆な政策でお求め易くなった驚愕の品質のワインを生み出す
ポルトガルに今からでも熱視線を当店と一緒に注ぎませんか?
安くて良いワインならポルトガル。そんな時が間もなくやって
来るはずです。
*Pe Blanco 2015/ペ・ブランコ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな
味わいの料理。チーズなら、モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,000円(消費税別)
*Pe Tinto 2015/ペ・ティント
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。チーズなら、
パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
1,000円(消費税別)
エスポランのホームのアレンテージョ(色の濃いエリア)↑
です。

