グラスに注がれたワインと向き合うと色々な事が判って来ます。
ワインのささやきが聞こえて来るのです。私はこうですと自己
紹介をしてくれるのです。その声を拾い上げるのがブラインド
テイスティングと言えるでしょう。
ブラインド・テイスティングと言うとワイン業界にいる人だけ
の儀式の様なものと理解されがちですが、ワインを飲む人なら
誰もがいつの間にかしている事なのです。
例えば上の画像の2種類の白ワインの内、左側のワインはどんな
事をささやいてくれているのでしょうか。
より判り易くする為、同じ白ワインを白い紙コップに注ぎ、外観
を観察し易くしたのが上の画像です。
ワイングラスに入っている状態でも右の白ワインにはない色調が
左の白ワインにある事がお判りでしょうか。紙コップの方を見る
なら、ベージュのトーンを明確に感じると思います。この外観に
どうしてなるのか。その秘密をこの白ワインが語ってくれている
訳です。
ブドウには果皮の色が黄色や緑色をした白ブドウ、果皮の色が
ピンク色がかった淡い灰色をしたグリブドウ、深い紫色をした
黒ブドウがあります。
それぞれのブドウからどの色のワインが出来るのか簡単に説明
してみましょう。何もないものからは何も生まれません。これ
が基本です。
白ブドウの果皮は黄色か緑色で、ピンク色や赤色はありません。
よって白ワインしかできません。グリブドウの果皮はピンク色
ぽさがありますので、ロゼワインができるのではと予想でき、
黒ブドウは深い紫色ですから、赤ワインができると考えられる
でしょう。
では、グリブドウからはロゼワインだけが、黒ブドウからは赤
ワインだけができるのでしょうか?上の画像は巨峰ですが、皮
を剥くと実は白っぽい色をしていると誰でも知っている筈です。
ワインの色は原料ブドウの果皮の色素が移行したもので、果皮
の色素を果汁に移さなければグリブドウからも黒ブドウからも
白ワインができるのです。色素の移行をロゼの段階で止めれば
黒ブドウからロゼワインもできます。
白ブドウで造った白ワインとグリブドウや黒ブドウで造った白
ワインには違いがあるのでしょうか。必ずと言う訳ではないの
ですが、一番最初の画像の2種類の様な違いが出る事が一般的
です。
どちらかが白ブドウで造った白ワイン、もう一方がグリブドウ
か黒ブドウで造った白ワインと言う事です。ベージュのトーン
を感じるのですから、その色素を持たない白ブドウからでなく
グリブドウか黒ブドウからの白ワインであると推測できます。
ワインを造る時は実をプレスし、果汁を採り、その果汁を酵母
で発酵させ、アルコールを生成させ、その結果がワインです。
果汁に果皮を浸漬し、果汁に色素を移す事によりロゼワインや
赤ワインにしています。
苺を牛乳の中でつぶすと牛乳が淡いピンク色になります。これ
と同様、グリブドウや黒ブドウを優しくプレスして果汁を採る
としても果皮の色素が果汁と共に染み出て果汁をベージュ色や
淡いオレンジ色に染めるのです。これが左のグラスのワインの
秘密です。
このタイプの白ワインを黒ブドウ(Noir)から造った白ワイン
(Blanc)と言う意味でBlanc de Noirs/ブラン・ド・ノワと
呼びます。白ワインにベージュのトーンを感じたなら、それは
ブラン・ド・ノワかもしれません。
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