2017年1月3日火曜日

インスパイヤーし合う2人

日本のワイン造りのトップに君臨するのが小布施ワイナリーの曽我彰彦
とすれば、タイのワイン造りのトップに君臨するのがGranMonte Winery/
グラン・モンテ・ワイナリーのNikki/ニッキです。
2人は気象条件に比較的恵まれていない日本とタイと言うアジアの地域
で良質のブドウを育むにはどうしたら良いのか。造りたいと思うワインへ
たどり着くまでのアプローチをどうしたら良いのか。その様な事を全霊を
傾けて日々考えています。
日本とタイは自然環境も気候も、あらゆる事が相違していますが、それ
でもそれぞれの考え方、やり方は参考になるらしく、2人は何度か意見を
交換し、将来のワイン造りに役立てようとしています。
当店では既にご承知の様に1998年以来、曽我さん入魂のワインを販売
し続けています。そして、2014年の11月に現地を訪問し、そのワインの
素晴らしさに感銘を受けて以来、ニッキさんが造り出したワインも販売を
開始しています。
現在、店で取り扱っているニッキさんのワインは白が1種類、赤が3種類
です。その内、新年の幕開け、晴れの日に相応しくちょっとリッチな価格
の2種類の赤ワインを紹介します。




上の画像がグラン・モンテ・ワイナリーのワイン・メーカー、ニッキさん
です。今日、紹介します2種類の赤ワインにも使われているブドウ、
Syrah/シラーの畑で収穫した房を持ち、説明をしている最中の画像
です。
シラーはグラン・モンテ・ワイナリーの赤ワインを誕生させる主力の
ブドウで、元々は南フランスにオリジンを持ち、温暖で乾燥した気候
での栽培に適性を持っています。
タイでのワイン醸造用ブドウの生育サイクルは乾季が始まる10月に
始まり、乾季が終わる2月に終了します。雨が少なく、乾燥した乾季
にブドウが育まれますので、湿気による病害虫の発生が最小限に
抑えられ、良質なブドウを育て、収穫できるのです。
これが良質のタイ産ワインが誕生している秘密のひとつになります。




こちらが本日の2種類の赤ワインと同じThe Orient/ジ・オリエント
です。ヴィンテージは2009で紹介するワインと異なっていますが、
画像中のラヴェルで確認できる様に、数々のワイン・ショーにて
メダルを獲得するグラン・モンテ・ワイナリーのトップ・キュヴェで
本日の2種類も勿論、メダルを獲得しています。
それでは当店で現在、販売しているジ・オリエントを紹介します。

*The Orient 2010 Asoke Valley Syrah
ジ・オリエント2010アソーク・ヴァレー、シラー
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら、ブリー。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
4,000円(消費税別)

青かびタイプのチーズはワインに果実味がシッカリとある方が
より良くマリアージュしますので、青かびタイプのチーズを食べ
ながらジ・オリエントを飲みたいのであれば2010ではなく、2011
をお勧めします。

*The Orient 2011 Asoke Valley Syrah
ジ・オリエント2011アソーク・ヴァレー、シラー
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら、ブリー。青かびタイプ。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
5,000円(消費税別)

たった1年違いの2種類のシラーの赤ワインですが、その酒質は
大きな違いがあります。外観はどちらも透けない程の濃い色を
していますが、2010の方が1年古いのを反映し、オレンジ色ぽい
色調をほのかに感じます。
香りは2010の方が熟成感ある複雑さを明確に感じるのに対し、
2011は黒みの強い果実をイメージできる香りがあり、2010ほど
枯れた感じはありません。
また、どちらにもスパイスを思わせる香りがありますが、2010が
シナモンや甘草ぽさがあるのに対し、2011はブラックペッパー
の刺激に満ち溢れています。
また、2011はコーヒーの芳醇なロースティーさに加え、カカオが
ふんだんに使用されたチョコレートを思わせる香りもあり、この
点でオーストラリアのShiraz/シラーズの赤ワインの様です。
同じ造り手、同じ品種で同じ様に造ったのに違いが出る。これ
がワインの奥深さであり、興味深い所です。ヴィンテージによる
差。ワインが農作物の延長である事を明確に物語っています。
タイ産ワインの頂点に君臨するジ・オリエントを新春の晴れの日
に是非、味わって下さい。

本日、3日も10時から19時の時間にて営業しています。ワイン
必要の際にご来店下さい。