本日、11月23日は勤労感謝の日で祝日です。この祝日を他国のイヴェント
に当てはめてみますと、アメリカやカナダのThanksgiving Day/サンクス-
ギヴィング・デイに相当するのではないでしょうか。
サンクスギヴィング・デイと言いますと、ローストしたターキーを食べながら
開拓者が初めて収穫を得て神に感謝した事を祝います。ワイン消費大国
のアメリカやカナダですから、そこに当然、ワインもある訳です。
ターキーにはどんなワインが良くマッチするのでしょうか?ほぼ同じ傾向
になりますので、日本的に考え、鶏で考えてみましょう。鶏の生肉に火が
入ると不思議な事にナッツを思わせる香りが現れます。この香りに着目
します。
ワインと料理の相性の良い組み合わせを決定付けるポイントは香りの
同化です。火の入った鶏肉からナッツを思わせる香りがあるのでしたら
ワインにもナッツを思わせる香りがあれば良いのです。この様なワイン
で先ず思い浮かぶのはChardonnay/シャルドネと言うブドウをオーク樽
を使って造った白ワインです。
オーク樽で発酵したり、熟成したりする事で、ワインにカシューナッツや
バター・ピーナッツを思わせる香ばしい香りが備わります。また、木樽に
含まれている成分がワインへ移行する事で、ワインにオイリーな粘性が
備わります。このニュアンスが鶏肉の皮の部分のゼラチン質、脂肪分と
素晴らしいマリアージュを奏でます。
但し、それには前提条件がありまして、鶏肉を塩だけで調理した場合と
なります。醤油ベースのタレで調理したなら、淡い味わいの場合、ロゼ
ワインとの相性に優れ、深い味わいの場合、フルーティーでなく、渋味
の少なめの赤ワインとの相性に優れます。
サンクスギヴィング・デイの様な今日、勤労感謝の日に鶏肉を食べ様と
考えているのでしたら、鶏肉をどんな味わいに仕上げるのか。それに
より、一緒に楽しむワインを決めてみて下さい。肉料理ならいつでも赤
ワイン、そうではない事に気づけるでしょう。