ワインの名前の由来は様々です。フランスのボルドー地方のワインを意識
させる赤ワインで名を馳せているイタリア、トスカーナ州の沿岸部のワイン
産地、Bolgheri/ボルゲリ。ここで誕生した3つの赤ワインの名前にはaia/
アイア(~のある所と言う程の意味の地方語)と言う語が共通しています。
その3つの赤ワインはSassicaia/サッシカイア、Solaia/ソライア、Ornellaia/
オルネッライアで、それぞれ小石のある所、太陽のある所、オルネッロの
ある所と言う意味です。
サッシカイアを誕生させる地は小石が多い土壌だったのでしょう。ソライア
を誕生させる地は陽光豊かな自然環境だったのでしょう。オルネッライア
を誕生させる地はオルネッロが茂っていたのでしょう。
オルネッロとは?聞いた事も、見た事もありませんでしたので、調べてみた所
辞書にマンナトネリコと出ています。それでも何の事か全く判りません。(植)
と記載がありますので、植物なのでしょうが、その正体は。
Webで検索をしてみましたら、上の画像の様な樹木で、トネリコ属モクセイ科
の一つの種類との事。この樹木がオルネッライアのブドウを育む為に拓いた
畑に生えていたのです。
下の画像がオルネッライアのラベルです。建物の両脇にオルネッロが生えて
いるのがシッカリ描かれています。この地、今のボルゲリはかつて原生林が
生え、人が住むのに適していない湿地でした。マラリアが蔓延していたとも
言われています。昨秋、ボルゲリを訪れましたが、その名残があるうっそうと
茂った林が道の両側にあり、鄙びた雰囲気を十分に残す地でした。
下の画像が現在のオルネッライアを誕生させる醸造所の入口です。門の
両脇の樹はオルネッロでしょうか?植物の専門家ではないので、よく判り
ません。中へと進む道の両脇にはオリーヴの樹があり、イタリアの典型的
な見慣れた風景です。
イタリアの名門、アンティノリ家のロドヴィコにより創設され、恐らく、いや
間違いなく打倒ボルドー赤ワインを目指し、世界のワイン市場に華々しく
登場したの初の赤ワインが1985ヴィンテージ。そこから年々、凄みを増し
ボルドーのトップ赤ワインと遜色のない高みにまで達しています。
Cabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョンを主体に、Merlot/メルロ、
Cabernet Franc/カベルネ・フラン、Petit Verdot/プティ・ヴェルドを使い
造られています。このブレンドはクラッシックなボルドー赤ワインの基本
とも言え、オルネッライアを実際に味わってみますとシダや樹脂の香り、
ピリリとしたスパイシーなアクセントがある芳醇な味わいはボルドーを
代表するChateau Haut Brion/シャトー・オー・ブリオンを彷彿させます。
同じヴィンテージのオー・ブリオンに比べると三分の一以下の小売価格
ですので、そう考えると超が付くほどお買い得なワインです。
秋が深まり、芳醇な赤ワインが恋しくなって来ました。たまには贅沢な
ひと時を。そんな時に是非、オルネッライアを味わって頂きたいと思い
ます。
*Ornellaia 2011 Bolgheri Superiore
オルネッライア2011ボルゲリ・スペリオーレ
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら、ブリー。青かびタイプ。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
25,000円(消費税別)
スペリオーレとは、ボルゲリの規定のアルコール度数より高いワインの
事です。

