2016年9月25日日曜日

熱帯のイメージのインドですが

近年、アジアの予想外の国から世界のワイン・ラヴァーをアッと驚かせる
ワインが多数誕生しています。中でも最も早く世界に認知されたワインは
恐らくインドのSula/スラでしょう。スタンフォード大学を卒業し、シリコン・
ヴァレーでIT事業に従事していたラジーヴ・サマントさんが故郷のインド
に戻り、マハーラシュトラのナシクで1997年に起業したインド初の民間の
ワイナリーが造り出しています。
ムンバイから北へ180㎞程にあるナシク、その街の海抜1,000mの丘陵地
に拓かれた畑の中にSula Vineyards/スラ・ヴィンヤーズはあるのですが、
何故、そこに?
下の画像をご覧下さい。インドと言えば日本では熱帯のイメージがあり、
とてもワインと結び付きません。事実、インドの大部分は熱帯です。です
が極一部が熱帯でなく、地中海性気候になっています。これがポイント
です。地中海性気候と言えば、南フランスのワイン産地、イタリア沿岸部
スペイン沿岸部などのワイン産地がそこに存在し、優れたワインを無数
誕生させています。




例え国が変わっても、気候区分が同じなら、同じく優れたワインを誕生
させる条件が整っている事になるのです。土壌条件にも依りますが、
同じ気候区分下では植物相が同じになりますので、栽培するべきブドウ
が同じくなります。
スラ・ヴィンヤーズでは南フランスの品種Chenin Blanc/シュナン・ブラン、
Viognier/ヴィオニエ、Syrah/シラー、元々イタリアの品種ですがアメリカ
へ渡り名前を変え、特にカリフォルニア州に根付いたブドウ(Primitivo/
プリミティーヴォ⇒)Zinfandel/ジンファンデル。そしてフランス、ボルドー
地方にオリジンを持ち南仏でも盛んに栽培されているSauvignon Blanc/
ソーヴィニョン・ブランなどを育み、ワインを造っています。




この抜ける様な青空は地中海エリアの空そのものです。熱帯のインドで
何故、ナシク周辺のエリアだけが地中海性なのか不思議ですが、紛れも
ない事実であるとこの光景が物語っています。




今日、紹介するスラのワインは南仏を代表するブドウで、かつ最も高貴
なワインを誕生させるヴィオニエを100%使用し造られた白ワインです。
ヴィオニエで造る白ワインは実にユニークです。カリン、ライチを明確に
感じる香りがあります。加えてラ・フランスのコンポートを思わせる香り、
白い花の高貴さがあります。そして醸造熟成由来のカスタードクリーム
をイメージ出来る香りがそれらの香りを包み込みます。
味わうと豊かなヴォリュームの中にふくよかさ、華やかさが内包され、
余韻にトロピカルさが広がり残ります。南国の雰囲気があると言えそう
です。



*Dindori Reserve 2015 Nashik Viognier
 ディンドリ・リザーヴ2015ナシク、ヴィオニエ
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
           を使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
2,500円(消費税別)
・生ハムとパインのピッツァ
・パイン入り酢豚
などがこの白ワインに良くマリアージュします。
インド発、初のインターナショナル・ワイン、スラをこの機会に味わってみて
下さい。味わえば、その凄さに必ず驚かされます。