オーストリアの首都ウィーンは世界で唯一、経済的に意味を持つワイン
生産を行う首都と言われています。それを証明するかの様に市の中心
を望む丘には銘醸ブドウ畑が拓かれていますし、駅から歩いて行ける
程、近い所にワイナリーがあったり、市内の至る所でワインのある風景
が目に留まります。
また、ウィーン市内から1時間も電車に乗れば、同国最高峰の白ワイン
が誕生する産地へ行く事も出来ます。その途中には同国最古の研究
機関を持つStift Klosterneuburg/クロスターノイブルク修道院の醸造所
があります。
ウィーン市内のFranz Josefs Bf/フランツ・ヨゼフ駅から近郊電車に乗り
1時間程で到着するKrems an der Donau/クレムス・アン・デア・ドナウ駅
で降りれば、そこはもうオーストリア最高峰の白ワインの宝庫です。
上の画像中、上の方で左右に延びる深い緑色ぽい帯がドナウ河です。
河の上がクレムスの街、その街を囲む様に広がる急斜面の山の至る所
に畑が拓かれています。原生岩がむき出しのワイルドな風景が印象的
です。
河の手前にはゆるやかな斜面が色々な方向を対し広がり、中でも日照
などの条件の良い斜面はブドウ畑になっています。このエリアに自社畑
を所有し、畑に囲まれた小さな可愛らしい村、Palt/パルトに今日、紹介
する白ワインを造るWeingut Muller Grossmann/ヴァイングート・ミュラー
・グロースマンがあります。画像中の赤いマークが指し示す所がパルト
の村です。
ミュラー・グロースマンは母と娘でブドウ栽培からワイン醸造、販売まで
一環して行っています。親子でワイナリーを運営するのは極普通ですが、
母と娘の女性だけのワイナリーは世界中見てもあまりないでしょう。
上の画像はミュラー・グロースマンを母に代わり、主体となって支える娘
のMarlies/マルリーが自社畑に立つ姿です。どうですか。ここにワインの
ある風景@修道院のある風景が広がっているでしょう。ブドウ畑の遠方
に修道院がある光景。この光景をヨーロッパで非常に多く目にします。
次回のブログ、ハンガリー編でもそんな風景を紹介します。
こちらが彼女が造った洗練された香味を備えた白ワインです。Gruner
Veltliner/グリュナー・ヴェルトリナーと言う、オーストリアのオリジナル
のブドウで造りました。
白い花を思わせる華やかな香り、白桃やラ・フランスなど白い果肉の
果実のリッチな香りにその凝縮した果実味を感じ、一瞬、甘味を感じ
させておきながら、内包された硬水を思わせる様な力強いミネラリー
さがその甘いニュアンスを完全に包み込みます。アロマに癒されつつ
気分を引き締めたい。そんな時にこのワインが大活躍します。
お盆を前に多くの方が夏季休暇に入る頃です。帰省先や夏旅行など
で潮干狩りに出かける方もいらっしゃると思います。自分たちで獲った
アサリやハマグリにこの白ワインを合わせ楽しんでみませんか?
アサリなら、スパゲッティ・ボンゴレ・ビアンコや白ワイン蒸しにして。
ハマグリなら、網焼きにして、味をつけるのなら天然の海水塩で。この
様な料理がお勧めです。
*Weingut Muller Grossmann 2015 Kremstal Gruner Veltliner
ヴァイングート・ミュラー・グロースマン2015クレムスタール、グリュナー・ヴェルトリナー
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口>
2,000円(消費税別)
