2016年8月19日金曜日

東欧の雄が再び輝きを増す

紀元前からブドウ栽培が行われていたとされる今のハンガリー。本格化
したのは古代ローマ人がやって来てからの事でした。その後、この国の
礎を築いたマジャール人が広大なブドウ園を拓いていたと古い書物に
記述があります。
そして、キリスト教の普及と共に大きく発展したワイン造りは1000年以上
に渡り、世界のトップに君臨し、「王のワインであり、ワインの王である」
と称賛されたワイン(Tokaj/トカイの事)を誕生させる程でした。
しかし、社会体制の変化、経済危機などの下、ワイン造りは継続しては
いたものの、質より量が重視され、3流のワイン生産国へ没落してしまい
ます。
そんな悪い流れを断ち切ったのは1989年の民主改革でした。市場経済
の導入によりワイン先進国からの資本の導入が相次ぎ、畑でも醸造所
でもかつての栄光を取り戻そうと改革が断行されました。
その効果はてき面です。元々、物価の安い事に加え、恵まれた環境下
で良質のワインが誕生するのですから、コスト・パフォーマンスも抜群。
今では東欧の雄の輝きをすっかり取り戻しています。




前回、驚愕の品質のピノ・ノワの赤ワインとして紹介したチャペル・ヒル。
この造り手は海なし国のハンガリーで海の役割を果たすバラトン湖畔の
街、Balatonboglar/バラトンボグラールにあり、ピノ・ノワの赤ワインの他
にもコスト・パフォーマンス抜群のワインを多数市場に送り出しています。
上の画像がバラトンボグラールにあるブドウ畑の丘陵からバラトン湖を
望む風景です。この湖の周辺(特に北岸と南岸)にはワイン法で認定の
多数の産地があり、それぞれの気候風土を反映したヴァラエティー豊か
で、ユニークな個性を備えたワインの宝庫となっています。




チャペル・ヒルにはスパークリング・ワインもあり、このワインもまた抜群
の品質とコスト・パフォーマンスを備えています。Chardonnay/シャルドネ
から造られ、白い花、白い果肉の果実の華やかな香りに加え、ミントの
清々しい香りもあり、味わえば酸味とはじける泡の爽やかな主張が核と
なり、余韻に硬水を思わせるシャープさが長く残ります。フレッシュさに
満ち溢れたスパークリング・ワインです。
シッカリと冷やしつつ、その爽快さを楽しむのもOKですし、淡い味わいの
料理を塩レモンでサッパリと食す時にも大活躍します。また、軽やかで
炭酸ガスの心地良い刺激が停滞しがちな食欲をかきたて、エネルギー
補給のアシストをしてくれるでしょう。
*Chapel Hill Brut/チャペル・ヒル、ブリュット
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
           味わいの料理。
           チーズなら、シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
1,700円(消費税別)
ブリュットとは辛口のと言う程の意味を表す単語です。