ワイン業界で働く人間としてドイツワインの真実を正確に理解し、それを
消費者の皆様にシッカリと伝えなければいけない。そう認識させられた
2004年の春。初めてドイツワイン産地を巡った時の事です。
そのチャンスは第5回ワインアドバイザー全国選手権大会@那覇で3位
になった副賞によりドイツワイン基金から招待され訪れました。ドイツの
ワインと言えばLiebfraumilch/リープフラウミルヒに代表されるやや甘口
の白が主流で、他にはKabinett/カビネット(完熟したブドウから造られた
やや甘口~やや辛口のワイン)、Spatlese/シュペートレーゼ(遅摘みの
糖度の高いブドウから造られたやや甘口~甘口のワイン)、そして少し
のEiswein/アイスヴァイン(凍結したブドウから造られる甘口~極甘口の
ワイン)などが殆ど。座学では知っているがSpatburgunder/シュペート-
ブルグンダーなどで造られる赤ワイン、辛口仕立ての白ワイン、Riesling
/リースリングから伝統的製法で造られるSekt/ゼクト(スパークリング
ワイン)には豊富なテイスティング経験がない頃でした。
現地ではドイツワイン基金のスタッフに導かれ、その当時、ドイツワイン
の新しい流れを牽引している複数の造り手を訪問し、現実を知り、自分
の認識不足を痛感。ワインを販売している立場の人間としてこれはダメ
だと反省させられる毎日でした。
帰国後、ドイツワイン基金の招待ツアーで知り合ったドイツワイン専門の
輸入業者Herrenberger Hof/ヘレンベルガー・ホーフの山野さんの指導
を仰ぎ、未知の、そして時代の先端を走る様々なドイツワインをチェック、
彼の取引先のWeingut/ヴァイングート(ワイナリー)へも渡独し、訪問。
自分に欠落していたドイツワインの真の知識の習得に励みました。
様々な国のワインが日本へと輸入され、それを味わったり、本やWEBを
通じ、ワインに関する色々な事を知る事が出来ます。しかしそれが絶対
に正しい(真実)とは限らないのです。特にドイツワインに関しては。
今でもドイツワイン=甘口白ワインと信じて疑わない日本人が多くいます。
キリリとした口当たりの辛口白ワインもあると紹介しているのに、ドイツの
ワインは甘いから嫌だと言うお客様が時々います。
ロゼワインが日本で不人気の主原因はワイン業界で働く私達にあるのと
同様、ドイツワインの誤認識もワイン業界で働いている私達の認識不足
とドイツワインへの情熱の欠落に起因しています。
上の画像をご覧下さい。ドイツワインにはこんなにも多くの赤ワイン(含む
ロゼワイン)があります。全ドイツワインの内、辛口、やや辛口、つまり甘く
はないワインは約70%です。ここで既にドイツワイン=甘口白ワインと言う
構図は崩れています。スパークリングワイン大好きのドイツ国民ですので、
スパークリングワインもたくさん造られていて、ドイツのオリジナルの品種
リースリングから造られる香り華やかで洗練された綺麗な味わいのゼクト
(スパークリングワイン)は他国にはないユニークなワインとして絶対的な
人気を誇っています。
その様に大変お世話になったドイツワイン基金ですが、様々な事情により
日本での活動をしばらく停止していました。それが今年から活動を再開し
Wine of Germanyとして生まれ変わり、参加する意義の多いイヴェントを
多数開催しています。
7月4日(月)にはドイツが誇る高貴なブドウ品種リースリングから造られた
白ワインを主体としたセミナーと試飲会が東京のホテルで開催されます。
現地から来日のヴァイングートの出展もあり、最新のドイツワイン事情を
知る絶好の機会です。
消費者の皆様、当店のお客様にドイツワインの真実を伝える為、参加し、
シッカリと学んで来たいと思います。その為、4日(月)、5日(火)は連休
致します。また6日(水)は第223回ワインと料理のマリアージュを楽しむ会
を実施します為、18時に閉店させて頂きます。
3日連続の不規則な営業でご不便をおかけ致します事をお詫び致します。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
5日のイヴェントはこの数年、日本でのプロモーションに力を注いでいる
ポルトガル共和国主催のセミナー、試飲会、ソムリエコンクールです。
日本人が初めて口にしたワインはポルトガル産。陳陀酒(ポルトガル語
で赤ワインの事をVinho Tinto/ヴィーニョ・ティントと言い、赤を意味する
ティントからチンタ、チンダ陳陀になったと言われています。)と呼ばれ、
長崎の出島にやって来た宣教師から島津氏に、そして織田信長に献上
されました。島津氏が先に飲んだのか、信長なのか。歴史書では信長
が一番最初に陳陀酒を口にしたとされています。
その様に長い付き合いがあるポルトガルと日本。実際に現地を訪れて
みると食も似ている事に大いに驚かされます。魚介類の塩焼き、特に
イワシの網焼きは最もポピュラーな庶民の食べ物ですし、素朴な風味
の野菜スープも一般的です。そして、それらに合わせ個性光るワインも
楽しまれています。
食が似ているのですから、日本の家庭の食卓でもポルトガルワインが
本国同様に活躍できる訳で、ポルトガルが日本に対し注力する理由が
判ります。
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4日(月)はWine of Germanyのセミナー試飲会に参加の為、休業させて
頂きます。
5日(火)はWine of Portugalのセミナー試飲会に参加の為、休業させて
頂きます。
6日(水)は第223回ワインと料理のマリアージュを楽しむ会を実施します
為、18時に閉店させて頂きます。
