と問われれば、Aubert/オーベール、Kistler／キスラー、Marcassin/
マーカッシン、Peter Michael/ペーター・マイケル、そしてこれから紹介
するKongsgaard/コングスガードになるでしょう。
彼らはカリフォルニア州内のアメリカ合衆国政府認定のブドウ栽培地
（A.V.A.）の数か所にブドウ畑を自己所有したり、契約畑を持ち、そこで
育まれたシャルドネから複数の白ワインを造っています。
コングスガードも同様で、ワイナリーを囲む様に拓かれた自社畑産の
シャルドネ、Napa Valley/ナパ・ヴァレーの一番南のA.V.A.Carneros/
カルネロスにある契約畑からのシャルドネをそれぞれ使い2種類の
白ワインを造っています。
↑赤丸で囲んだ所がコングスガードの所在地です。円内の中心に緑
の塊がありますが、それは林でその中に醸造所があります。その周り
に明るい色の所が全てブドウ畑です。
コングスガードのワイナリーがあるのはAtlas Peak/アトラス・ピークと
言うA.V.A.の中でも最も標高の高いエリアで、約700mの高さに位置し、
上の画像の白っぽく見えるValley Floor/ヴァレー・フロアーと気温差
が約10度あり、高所である事から日夜の寒暖差が大きく、ブドウの実
は十分な酸度を保ちつつシッカリと完熟する地です。
酸が命の白ワインに変身するブドウにとって、生育するには申し分の
ない自然環境が整っており、その地で育まれたシャルドネで造られる
ワインはコングスガードの最高峰であるワイン・ラヴァー垂涎の的The
Judge/ザ・ジャッジになります。
上下の画像がコングスガードのワイナリーを囲む様に拓かれた自社畑
です。上は新植or改植して数年の若木が植わる区画で、奥（南方）に
向かい傾斜し、日射を受け易い地勢になっています。
こちらの画像は傾斜している南方に進んだ所から撮影しました。先程の
樹よりも太く育っている様子を確認できます。この区画の左側の林に中
にワイナリーがあります。また更に奥に進み、斜面のうねりに沿い左へ
進むと樹齢がより高い樹が植わっている区画があり、そこがザ・ジャッジ
を誕生させるシャルドネの主区画畑になります。
このザ・ジャッジは少ない年には1,500本ほどしか生産されず、日本へも
極少量しかやって来ない為、畑を紹介しましたが、ワインの販売は残念
ながらありません。その代わりにコングスガードの末っ子シャルドネの
白ワインを次回、畑と共に紹介致します。
