2016年4月24日日曜日

Chappellet Vineyard/シャペレ・ヴィンヤードPart2

Lake Hennesey(ヘネシー湖)を背に細く険しい坂道を上り、最初の頂き
に達すると先日、このブログで取り上げた息を飲むほどの絶景ポイント
があります。そこから更に上った地点に分岐路が現れます。




それが上の画像。真っ直ぐ進めばこの地Pritchard Hill/プリチャード・
ヒルのパイオニアChappellet Vineyard/シャペレ・ヴィンヤードへ、左
に曲がるとこの地で最も高価な赤ワインを造り出すBryant Family/
ブライアン・ファミリーがあります。
ワイナリーに隣接する畑で育まれたCabernet Sauvignon/カベルネ・
ソーヴィニョンから造られた2012ヴィンテージの赤ワインは1本、な
何と16万円(日本国内での小売価格)。味わった事がありませんが
筆舌に尽くし難いまでの香味をしているに違いありません。




前回アップしました宇宙基地の様な外観をしたシャペレの醸造所の
上方に広がる畑がこちら。約50年前に拓かれ、プリチャード・ヒル
の名をワインの世界に轟かせるきっかけになりました。
標高約900mに広がるこの畑ではカベルネ・ソーヴィニョンを主体に
フランスのボルドー地方が原産のブドウが植樹され、高地の冷涼な
気候の恵みを受けたピュアな果実味を豊かに備える実が収穫され、
ワイン造りが行われています。




上の画像の赤ワインはプリチャード・ヒルにある畑産のカベルネ・
ソーヴィニョンを主体に他の畑からのブドウも使い造られています。
誕生してから30年もの間、このワイナリーを代表するワインです。
黒味のある色調の果皮をした果実の明確な存在感があり、豊かな
酸味に支えられた涼しさを感じる口当たり、リッチなアルコールの
厚みの中にきめ細やかに溶け込んだタンニン(渋味)の芳醇な主張
が口中を満たします。
ドッシリと落ち着きのある香味の広がりは、味わいの深い広がりの
ある煮込み料理との相性に優れ、涼しさを感じさせるメントール様
のハーブスパイスの香りに合わせ、すき焼きなら春菊を入れて、
ビーフシチューならローリエで風味付けをしてあげるとパーフェクト
にマリアージュするでしょう。
下の画像はシャペレの歴史を50年支えて来た赤ワインです。山岳
ワインの先駆けにもなったMountain Cuvee/マウンテン・キュヴェ
です。原料ブドウはその名の通り、全て山育ち。勿論、プリチャード
のブドウも使っていますが、こちらの赤ワインはMerlot/メルロ主体
でそれよりも少ない量のカベルネ・ソーヴィニョンなども使い造られ
ています。
メルロが主体の為、上の赤ワインよりも優しい柔らかさがあり、また
Malbec/マルベックやCabernet Franc/カベルネ・フラン由来の紫色
の果実や花をイメージさせる華やかな香りが備わっています。
メントール様のハーブスパイスを思わせる香味が少ないので、同じ
料理を合わせるのなら、春菊やローリエの風味が加わらない方が
ベターです。




☆Chappellet Vineyard/シャペレ・ヴィンヤード☆
*Napa Valley Cabernet Sauvignon 2013
 ナパ・ヴァレー、カベルネ・ソーヴィニョン
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら、ブリー。青かびタイプ。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
10,000円(消費税別)
*Mountain Cuvee 2013
 マウンテン・キュヴェ
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら、ブリー。青かびタイプ。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
6,000円(消費税別)