2016年4月25日月曜日

当店は群馬県唯一の販売店です。

日本のワイン(日本国内で栽培されたブドウから国内で造られるワイン)
は今、変革の時です。ワイン法がない日本には、他の業界でもある様に
何でもありとも言える行いが普通にされ、一種の詐欺行為で私達消費者
を騙して来ました。
それはどう言う事か。日本のワインと言って流通している大半のワインが
純粋な日本のワインではないのです。原料となったブドウがどこで栽培、
収穫されようとも、原料となるブドウ果汁がどこの産地由来であろうと、
日本国内で醸造し、瓶に詰めれば日本のワインなのです。更に、どこの
国で醸造されたワインであっても、日本国内で瓶詰めすればそれも日本
のワインなのです。
しかし、遂に国が動きました。「果実酒等の製法品質表示基準」を定め、
2018年10月30日より適用開始します。日本のワインを日本ワインとし、
日本国内産のブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒
(日本では酒税法でワイン=果実酒としています。)だけが日本ワイン
と名乗れ、ただ国内で製造されただけなら、それは日本ワインでなく、
国内製造ワインになります。
群馬県で栽培収穫されたブドウを全原料ブドウの85%以上使い、県内
で醸造し、瓶詰めしたなら→日本ワインで、群馬ワインの表示も可能。
群馬県で栽培収穫されたブドウを全原料ブドウの85%以上使い、県外
で醸造し、瓶詰めされたなら→日本ワインで、群馬県産ブドウ使用の
表示も可能。
群馬県以外で収穫された日本国内産のブドウを使い群馬県内で醸造、
瓶詰めしたなら→日本ワインで、群馬醸造ワインの表示が可能。
国外産のブドウやブドウ果汁を使い、国内で醸造、瓶詰め or 国外産
ワインを国内で瓶詰めしたなら→日本ワインの表示は不可で、輸入
ワイン使用、輸入ワイン・濃縮果汁使用、輸入濃縮果汁使用を実態に
基づいて表ラベルに明記。
そんなの当たり前なのに。誰もがそう思い、感じる事でしょう。当たり前
の事を当たり前にするのは困難が伴います。だから、当たり前の事を
当たり前の様に出来ないのです。
しかし、している人はきちんといます。当店が群馬県内で唯一販売し、
遠方からも多くのお客様が来店、購入して下さるワインを真剣に真摯
に造っている人が。
その造り手は小布施ワイナリー。長野県小布施町にあり、ヨーロッパ
原産の高貴品種を自社畑で栽培、また自分達の目が届く範囲で委託
した契約栽培農家の畑で栽培されたブドウのみからワインを造る「純
日本ワイン」の造り手です。




小布施ワイナリーの畑はワイナリーの周辺と小布施町に隣接する
高山村(現在ではこちらの方が広く、メイン)にあります。高山村に
拓かれた畑は松川によって作られたほぼ西方面を向き傾斜する
扇状地(上の画像の赤丸のエリアに複数の畑があります。)にあり、
東にある畑ほど標高が高い位置になります。




赤丸のエリアの詳細図が上の画像です。右側が東、左側が西で、
それぞれの区画に適地適品種が選択され、栽培されています。隣
同士でも土壌の性質が異なっていたり、地形の影響を受けた気候
条件の相違があったりしますので、ピンポイントで適品種を選択し
栽培する必要があります。
ワインは農作物のブドウの延長ですが、自然、ナチュラルさを尊重
しつつも畑でも、醸造所でも科学的考察、思考は欠かせないのが
現代のワイン造りです。
GWを前に1種類のロゼ・スパークリングワインと6種類の白ワインが
小布施から届きましたので、次回から順を追って紹介致します。
当店は群馬県で唯一(いや北関東でも?)の小布施ワイナリーの
特約販売店です。