2016年4月22日金曜日

息を飲むほどの絶景

以前、取り上げましたPope Valley/ポープ・ヴァレーと共に次の新A.V.A.
(アメリカ合衆国政府認定ブドウ栽培地域)に認定されるのではないか
と言われているPritchard Hill/プリチャード・ヒル。ヒル(丘)と言っても
高さ1,600~2,200mの山々に囲まれた標高約600mのいくつかの小山の
連なりで成り立っています。
ここはワインに関心のある人にとっても、ない人にとっても訪れる価値の
ある場所です。Lake Hennesey(ヘネシー湖)の湖畔を走る道路から細く
険しい坂道を上った所で後ろを振り返ると息を飲むほどの絶景が目に
飛び込んで来ます。




その絶景を望む場所はなかなかの人気スポットらしく、運転手付きの
リムジンで乗り付け記念撮影をするセレブなカップルが次々とやって
来ます。もしかするとワインに関心のある人よりもそちらの方々の方
が多いのではないかと思える程です。




景色よりもワインに関心があって、その地を訪れていますので、上の
画像では息を飲むほどのと言うリアルさが伝わらなくてすみません。
プリチャード・ヒルは大いに注目されているワイン産地と証明するかの
様にロケーションの良い斜面に畑が拓かれ、これから若木を植える、
または既に新植された所がいくつもありました。
上の画像の畑は植樹前で、すっかり整備され、植樹の良いタイミング
を待っているのでしょう。南西を向いた傾斜地は両サイドから中心に
向かい弧を描いています。昼前から日没までタップリの陽光を浴び、
熟度の高いブドウ実を収穫できそうで、それでワインを造れば香り、
味わい共にリッチになるでしょう。




プリチャード・ヒルに広がるブドウ畑の立体図が上の画像です。少量
生産で目が飛び出る様な高値のワインを造り出す超有名な造り手が
ここにある事が判ります。
Bryant Family Vineyard/ブライアン・ファミリー・ヴィンヤード、Colgin
Cellars/コルギン・セラーズがこの地で育まれたCabernet Sauvignon
/カベルネ・ソーヴィニョンで造る赤ワインは10万円前後ですし、他の
ワイナリーのワインも数万円はします。
次回は、このプリチャード・ヒルにいち早く目を付け、ブドウ畑を拓き、
ワイン造りを始めたChappellet Vineyard/シャペレ・ヴィンヤードを
紹介します。