2016年4月3日日曜日

日本版「サイドウェイズ」にも登場します。

フランスワインに肩を並べると称されるカリフォルニアワイン。本当の所
はどうなのか?1976年のパリでのイヴェントの結果から考えたり、最近
のテイスティングの実体験から考えたりすると、中にはフランスワインを
軽く凌ぐカリフォルニアワインが無数にあるのではないか。そんな考えを
持つ事に迷いが全くありません。
真実を求めて、2月下旬から巡った北カリフォルニアのワイン産地。その
スタートはNapa Valley/ナパ・ヴァレー最北のワインの街、Calistoga/
カリストガでした。
帰国後に知ったのですが、日本では2005年に劇場公開され、世界中で
96の映画賞に輝いたSIDEWAYS/サイドウェイをリメイクした日本版の
サイドウェイズの舞台にもなっている街です。



実は日本版サイドウェイズを見た事がありませんので、どの様な描写
になっているのか不明なのですが、予告のショートストーリーを見た所、
菊池さんと生瀬さんがカリストガのメインストリートを散策したり、小日向
さんと生瀬さんがカリストガ名物の土風呂に入ったり、そんなシーンが
数多く登場する様です。




高い建物がなく、東側と西側を緑豊かな山に囲まれた静かな落ち着いた
街のカリストガ。地下水脈に恵まれ、スパやホテル、モーテルで使用する
水は全て賄われているほど。




アメリカを代表するナチュラルミネラルウォーターのCrystal Geyser/
クリスタル・ガイザーの生産工場もメインストリートからほど近い場所
にあります。




最北と言うと、そのイメージは寒い、寒くなるですが、カリフォルニア、
特にナパの街からカリストガへ北上すると、海から(沖合を北から南
の方向へ流れる寒流)の影響が少なくなり、気温が高くなります。
2月下旬に滞在した時には日中の気温は25度を超える事もあり、既
に初夏の様子でした。しかし、日が沈むと急激に気温が低下、その
差が15度近くなる事もあり、日夜の温度差がブドウ栽培にメリットを
もたらします。
地殻変動で誕生したモザイク状の多様な土壌を持ち、日射量豊か、
日夜の気温差のメリットに加え、カリフォルニア大学デーヴィス校の
研究成果、ブドウ栽培、ワイン造りに携わる人々の永続的な努力が
カリフォルニアを世界トップのワイン産地へ登り詰めさせています。




次回からはワイナリーや著名ブドウ畑を巡った順に紹介して行き
ます。