2016年3月31日木曜日

飲むと言うよりそれはもう噛んで味わうとさえ言える

「世界のワイン図鑑」のChampagne/シャンパーニュの記載に依れば、
挑戦的と言えるほど凝縮したKrug/クリュッグやBollinger/ボランジェ。
魅惑的にクリーミーなDom Perignon/ドン・ペリニョン。
古典的なバランスモデルと言うべきPol Roger/ポル・ロジェやLouis
Roederer/ルイ・ロデレール。
ワイン(ここでのワインとは非発泡性でヴィンテージ表記もの)に近い
Egly Ouriet/エグリ・ウーリエ、Jacques Selosse/ジャック・セロス、
そしてLarmandier Bernier/ラルマンディエ・ベルニエ。
など多岐に渡ると。
確かにシャンパーニュと言う単語で一括りには出来ないまでに多様
です。昨夜、テイスティングしたシャンパーニュは噛んで味わうとさえ
言えるまでにふくよかな酒質をしていて、冷やさずにいわゆる室温
(15度程度)で口に運んだ時に最も真価を発揮しました。




飲むと言うより、噛んで味わうとさえ言えるシャンパーニュが上の画像
のHenry de Vaugency/アンリ・ド・ヴォージェンシーのCuvee Speciale
1732/キュヴェ・スペシアレ1732です。




高級感に満ちたシャンパーニュは大抵の場合、ゴールドの色調をし、
キラキラと輝く外観をしているのですが、このシャンパーニュは軽く
赤み(ベージュのトーン)を感じる色調で、上の画像でなら、左の様
な色でした。




1732年に始まったこのシャンパーニュ・ハウスの歴史。その後、脈々
と引き継がれ歴史を重ねて来た先祖に敬意を表し、創業年を冠した
商品です。
Chardonnay/シャルドネと言う白ワインを造る白ブドウのみを使用し
恐らく(いや、間違いなく)木樽で発酵、熟成した白ワインを原酒に
瓶内で炭酸ガスを捕捉する発酵を行い造られています。
その後、瓶に詰まったシャンパーニュを地下のひんやりとしたセラー
で6年間も熟成させ、出来上がっています。上の画像から判断すると
2015年に市場に流通できるように商品として完成した様子です。
既に言及していますが、シャンパーニュは当然の事ながら液体なの
ですが、非常にふくよかな酒質の為、液体とは思えない程のリッチ
さで、食感すら口中に広げます。
シャルドネから造った白ワインで例えるのならブルゴーニュの銘酒
Montrachet/モンラッシェの様です。それほどまでに高級感に満ち
溢れているのにモンラッシェよりも安いのですから、考え方によって
は超お買い得と言えるでしょう。
滅多に出会えない酒質のシャンパーニュを晴れの機会に是非とも
味わって下さい。支払った以上の満足感が必ず帰って来ます。
*Henry de Vaugency Cuvee Speciale 1732
 アンリ・ド・ヴォージェンシー、キュヴェ・スペシアレ1732
相性の良い料理:クリームを使用した料理。脂肪分を含んだ料理。
チーズなら、カマンベール・ド・ノルマンディー。
飲み頃温度:15度。
<コクのある、ふくよかな、やや辛口>
20,000円(消費税別)