2016年4月1日金曜日

北カリフォルニア訪問記の連載が始まります。

カリフォルニアワインと言えばNapa/ナパと言われていた時代がありました。
ナパは国際メジャー品種を使い造られる高品質で高額のワインがフランス
ワインに決して劣らないとパリで行われたテイスティング・イヴェントで証明
されたり、フランスの生産者とのジョイント事業でかつての枠組みを超えた
フランスワインと錯覚するまでに洗練されたワインが次々と誕生したりし、
世界のワイン市場にカリフォルニアワインの代表格として、ナパと言う名を
刻み込んだからでした。


カリフォルニアワインの歴史は1769年に始まりました。メキシコから布教
の為に北上して来た宣教師によるものでした。San Diego/サン・ディエゴ
から始まり、ナパの西にあるSonoma/ソノマまで教会を建て、布教を続け
つつ、ブドウ栽培、ワイン造りを各地に根付かせたのです。
250年ほどの歴史になりますが、ナパが世界的に有名になる1980年前後
(パリでのテイスティング・イヴェントで白も赤もフランスワインより優れた
評価を得たのが1976年)から認知度が高まりましたので、新しく台頭して
来たワインとの意味で、カリフォルニアワイン(アメリカのワイン)はNew
World Wine/新世界ワインと形容されています。
ナパから始まった世界のワイン市場での足跡は、今では他のエリアにも
広まり、カリフォルニアワインはビジネスに於いても、味わい楽しむ上に
於いても欠かす事の出来ないワインになっています。
2月下旬から3月の初めにかけて巡って来たのは北カリフォルニアの
大部分で、サン・フランシスコ北部のエリアになります。空港からナパ郡
最北のワインで重要な街Calistoga/カリストガへ北上、St.Helena/サン
テレーナ、Rutherford/ルサフォード、Oakville/オークヴィル、Yount-
ville/ヨーントヴィル、Oak Knoll/オーク・ノール、Napa/ナパへと南下、
Carneros/カーネロスを西に向かい、ソノマへと北上、ソノマ郡内の産地
Mendocino/メンドシノ郡内の産地を巡るコースです。
ナパでは主にChardonnay/シャルドネの白ワイン、Cabernet Sauvignon
/カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインが、ソノマでは主にシャルドネの白
ワイン、Pinot Noir/ピノ・ノワやZinfandel/ジンファンデルの赤ワインが、
メンドシノではそれらに加えRiesling/リースリングやGewurztraminer/
ゲヴュルツトラミネルなどのアロマ豊かな白ワインが誕生します。
次回から北カリフォルニア訪問記を連載しますと共に、現地で訪問して
来たワイナリーや著名畑のワインを紹介致します。是非、ご覧下さい。