2016年3月30日水曜日

フットボールとワイン

1999年の12月に第10回エンリケ航海王子賞ポートワイン・ソムリエ
コンテストで優勝し、翌年3月にその副賞としてポルトガルのワイン
産地を訪問するチャンスに恵まれました。
初めてのワイン産地訪問で色々な事を見聞し、色々な事を学び、
色々な事を感じました。その一番に来るのは外国語を話すスキル
が不可欠な事、少なくとも英語くらいは。そして2番目はフットボール
(日本ではサッカーですが)に関心を持つ事。
ヨーロッパのワイン生産国は全てと言っても良いくらいフットボール
が盛んで、切っても切り離せない関係にあります。ワイン好きの人
ワイン業界で働いている人の多くがワイン同様、フットボール好き
である事が多く、ワインの話をしていない時にはフットボールの話
をしていると言っても過言ではないでしょう。
事実、ポルトガルに滞在していた時には、訪問先の造り手や現地
で同行したポルトガルのスタッフがフットボールの話で盛り上がって
いるのをしばしば目撃しましたし、レストランでワイングラスを手に
フットボール談義に熱中しているお客様もよく目にしました。
現在、アジアではFIFA World Cup 2018 Russiaの予選の真っ最中。
昨夜は2次予選の最終戦でした。私達、日本のSAMURAI BLUEは
見事(当たり前でないといけないのですが)1位で通過し、3次予選
に進みました。3次予選の組み合わせ抽選会は4月12日にあり、
いよいよ出場権をかけた戦いに臨みます。



3次予選に進んだのは上の画像の12か国。FIFAのランキングの順
に6つのポットに分かれ、同じポット以外の5か国と2試合ずつ戦い
各グループの上位2か国の計4か国がロシア大会へ出場します。
サッカー(フットボール)好きにとって、4月12日の抽選会を前に理想
の組み合わせ(ワイン好きが勝手に考えた)を書いてみます。根拠
は現地に試合を観戦に行きつつ、ワイン産地も巡れると言うもの
なのですが...。
第1ポットからはオーストラリア、第2ポットは日本、第3ポットからは
ウズベキスタン、第4ポットからは中国、第5ポットからはワイン産地
がありませんのでどちらでもOK、第6ポットからはタイ。こんな感じ
です。




オーストラリアへは南アフリカ大会の予選の時に行きました。試合会場
はメルボルンでしたので、近隣にあるYarra Valley/ヤラ・ヴァレーや
Mornngton Peninsula/モーニントン半島などの産地を巡って来ました。
シドニー、アデレード、キャンベラ、パース、試合会場になる可能性の
ある所の周りにもワイン産地がたくさんあります。
オーストラリアと同じグループ(なるのは嫌だなと思う人が多いでしょう
が)になったなら現地で1試合を必ずしますから、再びワイン産地を訪問
するチャンスがやって来る訳です。




ウズベキスタンは未知の国です。元々はロシア(当時はソビエト連邦)
の一員でしたから、当然、ワインに深い関係があります。調べた所、
国内に商業ワイナリーは14ある様で、ウズベキスタンと同組になった
なら、初入国に加え、ワイナリー初訪問が叶うと言うエキサイティング
な事態になりそうです。




そして近年、注目度急上昇の珠玉のワインを多数誕生させている中国。
昨夏の北京滞在でいくつかのワイナリーを訪問し、ポテンシャルの高さ
を確認しました。5月には香港で開催されるVinexpo(アルコール飲料の
展示会)で中国ワインの凄さを再確認する事になっていますが、中国と
同組になったなら、長めに滞在し、前回の訪問地以外の未知のワイン
産地を訪問しよう。そんな空想にふける日々が抽選の時まで続きそう
です。






そしてタイ。同国で最も輝いてるワインメーカーのヴィッキさんによれば
現在、タイ国内には10のワイナリーがあるとの事。タイでの国際試合
はバンコクで行うと決まっている様なものですから、一昨年、訪問した
5つのワイナリーの再訪問に加え、残りの5ワイナリーも全て訪問し、
タイ・ワイン通になってしまおう。バンコクからなら、レンタカーの使用で
それぞれのワイナリーへ簡単にアプローチ出来ます。このワクワクする
空想もしばらく出来るな。
2002年の日韓大会でサッカーにはまって良かった。ワイナリー訪問の
時にもワインの話だけでは物足りなさがある様な気がしますし。話題
が少ないより多い方が人として大きく見てもらえるでしょうから。
しかし、今だからワインにからめてこんな事が言えるのでしょう。実際
に最終予選が始まり、思わしくない経過をたどっていたなら、こんな
空想、実行している場合ではないですね。
「Road to Russia.」SAMURAI BLUEなら必ず実現してくれる筈です。
因みにロシアにも訪問すべき素晴らしいワイナリーが複数あります。