Estate/ボルニー・エステートと言うワイナリーがあります。こちらでは
スパークリングワインの他に発泡していないワイン（スティルワイン）の
白、ロゼ、赤も造っていると同時に、このワイナリーの母体はBookers
Vineyard/ブッカーズ・ヴィンヤードと言い、ブドウの供給者でもあるの
です。
ボルニー・エステートを訪れて気づいた事はブドウ樹の仕立て方が他
のワイナリーでよく見る仕立て方と異なる事です。恐らく、雨が多い地
で地表付近の湿度が高かった所からそうなったのでしょう。
幹が長く、ブドウ実がなる位置が大人の顔付近になっています。多くの
場合、腰付近ですので、かなり高いと言えます。但し、より湿度の高い
日本やスペインの北部や西部の海岸エリアなどではブドウの葉が屋根
の様に茂る様に仕立て、実が頭上になる（棚仕立て）事もありますが。
畑を通り過ぎ、更に奥に進むと温室の様な建物があります。ここは売店
になっていて、簡単なテイスティング・カウンターが設置され、試飲しつつ
購入ワインを熟慮できる様になっています。
日本でもワイナリーに行って、試飲をし、ワインを購入する事が一般的に
なりつつありますが、欧米のワイン愛好家がワイナリーを訪れる頻度から
比べると遥かに少ないと言えます。
直売所のテイスティングカウンターに向かいワイナリーのスタッフを話を
しながら、テイスティングしワイン選びをする。とても楽しそうで、見ている
だけで自分もハッピーな気分にさせられます。
ボルニー・エステートが日本に送り込んで来た商品がこちらです。2009年
に栽培、収穫したChardonnay/シャルドネ単一で造ったBlanc de Blanc/
ブラン・ド・ブラン（白ブドウで造った白ワインの意味）です。
白ブドウのシャルドネから造ったワインの典型、酸味とミネラルの力強い
シャープなハーモニーのある酒質をしています。また、僅かにミルキーな
ニュアンスを感じますので、木樽熟成したワインもブレンドし、炭酸ガスを
捕捉する瓶内での2次発酵を行って、造り上げたと思われます。
このタイプのスパークリングワインは柑橘果実やヴィネガーを使わない
料理との相性に優れています。また、氷水などで冷やし過ぎない方が良
です。折角のコクが苦味やえぐみになってしまいますから。
シャルドネ単一で造ったボルニー・エステートのブラン・ド・ブランも是非
味わってみて下さい。イギリスの良質なスパークリングワインはここにも
あります。
相性の良い料理：わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
を使用した料理。
チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度：11～14度。
＜コクのある辛口＞
7,000円（消費税別）
