2016年3月26日土曜日

なめらかな4、そして柔らかな5

2015年ヴィンテージはSix/6から始まり、Trois/3まで販売して参りました。
このヴィンテージはそろそろ終盤に入ります。本日は、届いたばかりの
Quatre/4とCinq/5の紹介です。




共に広島県で採取、分離された清酒酵母4号と5号で造られました。この2つ
の酵母も1~3号酵母と同じく昭和の初期までの頒布で、現在は協会からの
頒布がありませんので、その酵母で造られた日本酒は超レアものと言える
でしょう。
4号酵母のキャトルは白い花や白い果肉の果実を思わせる華やかさに満ち
口に含めば米の旨味に由来する優美な甘味を感じます。全てが滑る様に
なめらかに広がります。
5号酵母のサンクは釜で炊いた白米を思わせる旨味ある香りが立ち、口に
含むとふっくらとした柔らかさを感じます。優良米の炊き立てご飯をイメージ
して頂くとこの酒質を理解して頂ける筈です。




小布施ワイナリーの日本酒の2015ヴィンテージのコンセプトは酵母の違い
が酒質にどの様に反映するか。今年入荷の全ての日本酒を購入、お飲み
頂いたお客様はその相違を明確に実感して頂けた事でしょう。
4と5を飲み比べるだけでも酵母の違いによる多様性を明確に実感して頂く
事が出来ますので、是非、飲み比べに挑戦してみて下さい。酵母が違えば
香り、味わいは違う。当たり前なのですが、実際にチェックするとなるとそう
簡単な事ではないのです。



現在販売中の4と5の次は最終入荷商品になりますSix/6の別タンク醸造
が来月上旬に入荷の予定です。
今回もいつも通り、在庫のある限り、店内にて必要な本数を制限なしに
お買求め頂けます。また、電話での在庫確認は出来ますが、取り置きの
依頼は出来ませんのであらかじめご了承下さい。