2015年12月5日土曜日

Montalcino/モンタルチーノへ行く

イタリア中部、西側のティレニア海側にあるトスカーナ州。Chianti/
キアンティを筆頭にワイン好きなら誰もが知っているワインが多数
あると同時に、イタリア最高品質とも言われているオリーヴ・オイル
の産地でもあります。
19世紀末にBiondi Santi/ビオンディ・サンティが造り出した赤ワイン
が今までとは一味も二味も異なる珠玉の品質であった事をきっかけ
として、モンタルチーノ村で栽培されたSangiovese/サンジョヴェーゼ
(この村ではBrunello/ブルネッロと呼びます。)から造る赤ワイン、
Brunello di Montalcino/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはイタリアの
赤ワインの代表格へと登り詰めました。



同じ州の代表的赤ワイン、キアンティもChainti Classico/キアンティ・
クラッシコもサンジョヴェーゼ種から造られるのですが、ブルネッロ・
ディ・モンタルチーノに生まれ変わるサンジョヴェーゼ種は同系種の
クローンで、小さい房、厚い果皮を持つ色素の多い優良種です。



同じ造り手がサンジョヴェーゼ種とブルネッロ種から同じ様に赤ワイン
を造るとブルネッロ種からの赤ワインの方が味わいに鉄分ぽさがある
重厚な渋味を明確に感じます。鴨肉の料理や冬に味わえるジビエの
料理が欲しくなる。そんな酒質の赤ワインです。


グロッセートの街から北上し、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノが誕生
する産地内へと入った所です。右の方へ曲がって行くこの道を進むと
山(小高い丘)の上にモンタルチーノ村が見えて来ます。
次回はCasanova di Neri/カサノヴァ・ディ・ネリと言うブルネッロ・ディ・
モンタルチーノの最高の造り手の一つを訪ねます。