2015年6月14日日曜日

ワイン+ミネラルウォーターwith炭酸ガス

ワインに氷を入れて飲んだり、ワインを炭酸水で割って飲んだり。それを邪道
だなんて一体、誰が決めたんだい?
世界には爽やかな、清涼感をもたらす飲み物として、家庭で、野外で、そして、
レストランででもワインを炭酸水で割り、飲む事を楽しんでいる人が多数います。
Portonic/ポートニック、Rebujito/レブヒート、Weinschorle/ヴァインショーレ等々。
初めてポルトガルのワイン産地を訪問した時、White Port/ポートワインの白を
炭酸ガス含有のミネラルウォーターで割って、レモンやライムのスライスを添え
ロックアイスの入った大ぶりのグラスで飲むポートニックを知りました。軽やかで
清々しく、心地良く喉を潤してくれ、ポルトガル滞在中に何杯飲んだか数えきれ
ないくらい飲んだ事を覚えています。
ポートニックを食前酒として味わうのがポルトガル流で、そこにはやはり定番の
料理、Pasteis de Bacalhau/パステイス・デ・バカリャウ(干しタラのひと口サイズ
のコロッケ)があり、それを何個もつまみながら、ポートニックを何杯か飲んで
食事に備える光景を至る所で目にします。
日本ではワイングラスの足を持ってワインを飲むですとか、ワインに氷を入れて
飲むものではないですとか、赤ワインは冷やさないで飲むですとか、意味不明
なしきたりみたいなものがあり、それを破ると邪道者扱いされます。
しかし、世界を知る者、世界に目を向けられる者はその様な行いを邪道だとは
微塵も思っていません。気温が高い時には赤ワインを冷やしつつ飲みますし、
厳寒時には赤ワインをコタツに入れつつ冷たくならない様にして飲んでいます。
要は飲み手が最大限、その飲み物を楽しめる状況を創れるか否かなのです。


ジメジメした嫌な天候が続くこの時期、夏バテにはまだ早いですが、梅雨空の
下、気分も梅雨模様。そんな時にお勧めな飲み物がヴァインショーレ。ドイツ
以外ではSpritzer/スプリッツァーとも呼ばれ、氷の入ったジョッキや大ぶりの
グラスにワインと炭酸ガス含有のミネラルウォーターを1:1 or 2:1で入れ、
レモンやライムのスライスを添えてカクテル感覚で味わう飲み物です。
ドイツではMuller-Thurgau/ミュラー・トゥルガウ種やRiesling/リースリング種で
造ったアロマ豊かで甘味を感じるワインでヴァインショーレを作ります。色々な
ワインで作ってみましたが、果実味がリッチで、その果実味はコンポートの様に
華やかで、甘味がシッカリ感じられるワインが一番良い様です。
100mlのヴァインショーレ(スプリッツァー)を作るとして、必要なワインの量は、
1:1ならば50ml、2:1ならば約70mlです。2~3杯飲むなら、ワインは多くて
210mlですから、毎日飲んだとしてもフルボトルならば4日、ハーフボトルなら
2日の日持ちが可能な酒質のワインでなくてはなりません。空気に触れても
酸化し難いワインです。
ナイスなタイミングでその様な条件にパーフェクトなまでに合致する白ワインが
入荷して来ました。Chenin Blanc/シュナン・ブランと言う品種が完熟するまで
待ち、遅摘みし、高い糖度の実から造ったワインです。ワインだけででも妖艶
なリッチさを楽しめるのですが、その濃厚さは希釈されても味わいを崩す事が
なく、ヴァインショーレ(スプリッツァー)を作るのに最適と言えます。
ワインを炭酸水で割って、カクテル感覚で味わう事は決して邪道なんかでは
ありません。ワイン専門店がお勧めするヴァインショーレ(スプリッツァー)に
最適な白ワインはこちらです。是非、作って味わってみて下さい。



Sula 13 Nashik Chenin Blanc Late Harvest
スラ13ナシク、シュナン・ブラン、レイト・ハーヴェスト
<軽く、爽やかな、やや甘口>
ワインだけで楽しむのでしたら、冷蔵庫でシッカリ冷やし、冷えた状態のまま
お飲み下さい。
相性の良い料理は、フルーツを使用した菓子や素材の自然の甘味を生かした
料理で、チーズならクリームチーズとの相性に優れています。
375ml 1,000円(消費税別)