海外のワイン産地に行き、ワイナリーを訪問し、畑や醸造所を見学、ワインを
テイスティングする。これがお決まりの流れです。テイスティングするワインは、
タンクや木樽から取り出した瓶詰前のワインであったり、最新の収穫年ワイン
であったり、秘蔵のバック・ヴィンテージ・ワインであったり、様々です。
テイスティングでこのワインは良いな。このワインを販売したいな。と思う事が
少なくありません。しかし、ここで問題が発生します。そのワインを日本で入手
する事が不可能な事があるのです。輸入元の取り扱いアイテムでなかったり、
取り扱いアイテムであっても収穫年が異なっていたり等々。これでは折角の
テイスティングが無意味になってしまいます。
海外の造り手を訪問し、色々な事を見聞し、チェックし帰国した際には輸入元
に滞在時の経験を伝える事があります。その伝達事項をシッカリ聞き入れて
後々に生かしてくれる輸入元もあれば、聞く耳を持たない輸入元もあります。
後者の場合、その輸入元のスタッフが当該ワイナリーを一度も訪れていない
と言う驚きの信じ難い事実がある事も多々あります。そんな輸入元ですから
親身でない対応をする訳なのですが...。こんな輸入元とは取引をしても何の
メリットもないので、即サヨナラです。
その一方で、時間はかかってもリクエストに応え、ワインを輸入し、当店へと
供給してくれる輸入元があります。昨年のルーマニア訪問でテイスティング
したワインの中で日本に未輸入のロゼ・スパークリングワインがありました。
当店では発泡しているいないに関わらず、ロゼを販売する事を軽視しては
いませんので、その出会ったロゼ・スパークリングワインの輸入を輸入元へ
強くお願いしていたのです。
この輸入元は非常に親身に対応します。会社全体がそうであると同時に、
営業スタッフにその様な気構えが備わっています。今回のブログでは約束
を違える事なく、輸入してくれたロゼ・スパークリングワインを紹介します。
そのロゼ・スパークリングワインがこちら↑。瓶内で炭酸ガスを捕捉する発酵
を行い、EUのワイン法に則り、最低9カ月の瓶内熟成をさせてから(通常は
それよりも長期の)商品になります。
グラスに注ぐと立ち昇る泡はきめ細かく、表面の粒が勢いよく弾け、香りは
ラズベリーを思わせるチャーミングさがあります。味わうと生き生きとした酸味
の広がりにミンティーな爽やかさが伴い、余韻には赤ワインに通じる明確な
渋味(タンニン)を感じる深みがあります。
この様な2つの表情を持つロゼ・スパークリングワインはシッカリと冷えた状態
でその爽やかさを白ワイン感覚で楽しむ。テーブルに瓶を置いておく事で液温
が上昇し、タンニンの主張が豊かになると赤ワイン感覚で深みを楽しめる。
1本で2度...なワインなのです。
ルーマニア訪問で出会い、その品質に日本の食卓での活躍を信じ、日本への
輸入を熱望した商品を遂に販売致します。WINE HOUSE推薦のルーマニア産
ロゼ・スパークリングワインを是非、あなたの食卓で大活躍させて下さい。
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Romantine Roze/ロマンティン・ロゼ
相性の良い料理:酸味の効いた軽い味付けの料理。
チーズなら・・・白カビタイプ。シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口>
3,000円(消費税別)
「牛肉のカルパッチョ、ルッコラ&グラナ・パダーノ添え、オリーヴオイルソース」
こんな料理にもピッタリのワインです。