ワインの街Stammersdorf/シュタンマースドルフの閑静だけどメインストリート
に沿ってある白壁が気品を感じさせるヴァイングート・ヴィーニンガー。外観
からだけでは一見、ワイナリーと気付かない建物の様相です。しかし、門が
開き、中に入ると想像を遥かに超えた風景が目に飛び込んで来ます。
車が止まっている2階建ての建物に挟まれた1階建ての木製の門が閉じている
白壁の建物がヴァイングート・ヴィーニンガーです。門の右側がオフィス兼売店
そしてキッチンも併設したオープンスペースです。
門が開き、中の見渡すと上の画像の様な光景が目に入ってきます。右側には
商品ストック棟があり、その先にワイン醸造熟成庫、一番奥の正面が醸造場で
これらの下(地下)に荘厳な地下セラーがあります。
こちらが醸造場です。門の上に十字架があります。実はこの建物はかつて
この敷地の隣りにある教会の一部で礼拝堂でした。様々な理由から売りに
出されたのをヴィーニンガー家が買い取り、醸造場に改装し、今に至って
います。
その名残が上の画像の煉瓦造りの壁にあります。少々判り難いですが、壁の
右の方にアーチ模様が見えます。このアーチ型の部分の壁はなく、隣の教会
とこちら側の礼拝堂をつなぐ通路でした。
教会は本塔と言っても良いのでしょうか。その部分のみを残した状態で今も
隣りに静かに立っています。教会や修道院が時代の変遷で所有者が変わり
ワイナリーやレストラン、ホテルなどになったのを欧米でよく見かけます。寺
や神社がその様に変わる事をあまり目にしませんので、少し不思議な感覚
になります。
次回は醸造所内部、そして荘厳な地下セラーを見る事にしましょう。