2015年4月11日土曜日
ロゼワインの世界へようこそ
近年、世界中でロゼワインの人気が高まっています。ヨーロッパでは以前から
サマーワインと形容され、夏季の長期ヴァカンスの滞在先で多くの人に愛飲
されて来ました。
ロゼワインと一括りに出来ない程、多様性があり、酸味を基調とし、軽やかな
酒質が心地良い白ワインに近い香味のロゼワイン。ベリーフルーツの香りが
グラスから溢れんばかりに広がるチャーミングな酒質のロゼワイン。シッカリ
と渋味を感じ、目を閉じて味わったなら赤ワインと思ってしまう深みのあるロゼ
ワインなどなど。
ワインは冷やしてあげると酸味の主張がシャープかつスマートになり、味わい
が引き締まります。温度を高くしてあげると、酸味の主張が柔らかくなり、渋味
成分の主張はふくよかに、また力強くなり、味わいに広がりが出ます。
多様なロゼワインですので、一括りには出来ませんが、液温により、酒質の
主張が変化するワインですので、白ワインと赤ワインの要素をロゼワインの
温度を変えてあげる事で両方楽しめるのです。1本で2度楽しい。それがロゼ
ワインです。
そんな事もあってなのでしょうロゼワイン人気が急上昇しているのは。ただ、
この日本ではその傾向が顕著ではありません。理由は色々とありますが、
最大の原因は良質のロゼワインが日本にあまり輸入されていない事。更に
売り手のロゼワイン理解不足により、説得力を伴ってお客様にロゼワインを
お勧め出来ていない事。それに尽きます。
当店ではワイン専門店の使命を果たすべく、開業時から厳選したロゼワイン
を常時15種類程、在庫し、状況に合わせ、お勧め出来る時にはお客様への
推奨商品にしています。
ここ数日は異常な寒さですが、気温の上昇する春に味わってみたくなる様な
個性を備えた2種類のロゼワインを在庫してみました。ポイントは爽やかさと
華やかさ、そしてそれぞれに軽やかさが伴う事。そんなタイプのロゼワインを
冷やして味わったなら、春のうららかな陽気の様に心が弾むはずです。
左のロゼワインは桜の花びらを思わせるうすい色合いのチェリーピンク色で
サクランボやアセロラを思わせる香りがあり、酸味を基調とした軽く爽やかな
酒質をしています。
右のロゼワインは鮮やかな色調のうすめの赤色をしていて、苺やラズベリー
を思わせる華やかな香りがあり、ほのかな甘味にチャーミングさを感じます。
どちらもワインとしての完成度が非常に高く、料理がなくても、ワインだけで
その良さを味わい尽くせます。こんな高品質のロゼワインを味わったならば、
ロゼワインなんて、ロゼワインは中途半端だから、などと言う事を今後一切
言わなくなるでしょう。
<左>イタリアワイン
Infinito 13 Bardolino Chiaretto/インフィニート13バルドリーノ・キアレット
相性の良い料理:酸味の効いた軽やかな味わいの料理。
チーズなら・・・シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな、やや辛口>
1,500円(消費税別)
このロゼワインと一緒に味わうのなら、ガズパチョ、カペッリーニ&冷製
トマトなどがお勧めの料理です。
<右>オーストラリアワイン
Sacred Hill 14 Australia Rose/セイクリッド・ヒル14オーストラリア・ロゼ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな味わいの
料理。
チーズなら・・・モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,200円(消費税別)
このロゼワインと一緒に味わうのなら、照り焼きソースのチキンソテー、
オタフクソースで食すお好み焼きやたこ焼き等がお勧めです。
ワイン専門店が厳選し販売するロゼワインを是非、味わってみて下さい。