同じワインが日本に船で輸入され、商慣行通りに小売店まで流通し、店頭に
並んだ時、そのワインの価格は現地の約３倍ほどになり、だいたい１，０００
～１，３００円になります。輸入品は必ず現地価格よりも高く、現地よりも安い
事や同じ事は、輸送コストや保険料、関税などが発生しますので絶対にあり
得ないのです。
そんな常識が非常識になってしまいました。昨年、初渡航した先のタイでの
事です。タイには５つワイナリーがあり、その内の２つのワイナリーのワイン
が２つの輸入会社により、日本に輸入されています。タイに行く前に輸入済
の商品と価格をチェックし、テイスティングの為に現地で購入するワインを
決める参考にしていました。
現地で先ず驚いた事は、ホテルのレセプションでタイ産ワインの事（どこで
買えるのかなど）を聞いても何も知らない事です。ワインに接点が一般の
人よりありそうなホテル・スタッフが知らないのですから、おそらくほとんど
のタイ人はタイでワインを造っている事さえ知らないでしょう。
この日本でも３０年程前にはごく一部の人だけの特別の飲み物でしたから、
ワインって何？と言う人が沢山いました。タイのワイン業界が世界を目指し
始めて約１０年しか経っていない訳ですから、ワインの存在を知らない人が
いても、不思議ではないかもしれません。
バンコク中心地の高級百貨店のワインコーナーでようやく数種類のタイ産
ワインを見つけ、どれを購入しようかと造り手、産地、品種、価格をチェック
していたのですが、驚くべき事実を発見してしまいました。
それは日本国内でも流通している同じタイ産ワインの価格と現地の価格が
ほとんど同じなのです。既に触れました通り、輸入品は輸入に関わる様々
な費用が発生しますから、現地価格よりも当然、高くなります。これは常識
です。
ではなぜ非常識な事が起きているのでしょうか？造るのにコストが非常に
かかるタイ産ワインは国内の物価を考えるとタイ人が手を出せる価格を
遥かに超えた商品になってしまっている。だから、最初から国内での流通
販売を考えていない。つまり、ワインは輸出商品で、その価格は商戦略上
現地価格を設定していない。
その延長にタイ国内でタイ産ワインを購入する人を観光客に絞り込むと
言う考えで、ワイン産業が動いているので、高級感を漂わせる為、他の
タイへの輸入ワインの価格との兼ね合いから高い価格設定をしている。
事実、タイのワイナリーに観光バスで乗り付け、大量購入しているのは
中国や韓国からの観光者で、高級百貨店のワイン売り場や空港の売店
でタイ産ワインを購入しているのは欧米からの観光者でした。
上の画像は日本ででも購入できるタイ産の赤ワインです。同じワインを当店でも
本日から販売開始します。現地での価格は９６０タイバーツでした。これを本日の
レートで日本円に換算しますと、３，４７８円です。そして当店での販売価格はな、
何と３，０２４円（消費税込）。現地で購入するよりも安いのです。
旅行に行くと現地で土産を購入します。タイ産ワインは日本では非常に珍しい
ですから、タイへ行った人はタイ産ワインを土産として購入するかもしれません。
重い荷物を持っての移動は大変です。現地で買うのより安い。荷物が少なくなる
ので旅中が楽。必要な本数をジックリ考えてから買えるので、足りない余ったと
言う状況が発生しない。メリットがたくさんです。
タイへの旅行を考えている方は、このアドヴァイスを是非、参考にして下さい。
珍しいタイ土産はタイ産ワイン。タイ産ワインを購入するのなら、日本に帰って
来てから。どこで買うのか？それなら当店へ。画像の赤ワインを含め、５種類の
タイ産ワインを販売しています。白ワイン、赤ワイン共に１，５００円（所費税別）
からあります。
*Gran Monte / Heritage 2012 Asoke Valley Syrah
グラン・モンテ / ヘリテージ２０１２アソーク・ヴァレー、シラー
相性の良い料理：脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度：１５～１８度。
＜まろやかなミディアムボディー＞
２，８００円（消費税別）
