2014年11月19日水曜日

ZINです。

2014年11月19日は何の日でしょうか?世界ではこの日、何かしらを祝ったり
記念したり、悲しんだりしたりする日になっている筈です。当店はワイン専門店
ですから、ワインに関係した日が自ずと気になります。ワインに関係した何かの
日はないかとチェックした所、ありました。今日のブログはそれに便乗してみたい
と思います。
下の画像、かなりワイルドです。樹にもコケが生えていますし。この樹が何だか
判りますか?この樹はZinfandel/ジンファンデルと言うブドウの古木です。この
品種は近年、南イタリアのPrimitivo/プリミティーヴォと同じ品種であり、更に
この品種の先祖はクロアチアの沿岸部の土着品種、Crljenak Kastelanski/
ツルイエナック・カシュテランシュキである事が判りました。
その事実を知る前に言えよと突っ込まれるかもしれませんが、ジンファンデル
の赤ワインとプリミティーヴォの赤ワインは非常に良く似ています。但し、条件
があり、ジンファンデルのワインを造る時にアメリカン・オークを使用していない
ならば、つまり、両品種共にフレンチ・オークで醸造熟成されていればの話です
が。


アメリカ、カリフォルニア州のSonona/ソノマにあるDry Creek Valley/ドライ・
クリーク・ヴァレーなどに行きますと、この様なワイルドなジンファンデルのある
原風景が至る所にあります。
大地にシッカリ根を張り、土中の養分をタップリ吸い上げ、燦々と降り注ぐ陽光
を受け止め育ったジンファンデルはエキスの詰まった、糖度の高い完熟した実
になります。その様な実から造られるワインはアルコール度数が15%程、時
に16%を超える事もあり、ブランデー(酒精)で強化したルビーポートをイメージ
出来る事さえあるのです。やはり出来上がるワインもワイルドです。
しかし、ジンファンデルのワインの特徴は柔和さです。高いアルコールに支え
られ、タップリの果実味を広げ、木樽から由来の芳醇でオイリーな成分がそこ
に加わる、パワフルなのにしなやか。重厚なのに優しい。これがジンファンデル
の赤ワインです。
今の季節にジンファンデルを家庭の食卓で楽しむのなら、ビーフシチューや
すき焼きがお勧めです。ビーフシチューのコクを増すためにジンファンデルの
赤ワインを少し入れて調理してみて下さい。すき焼きの旨味を増す為に割り下
にジンファンデルの赤ワインを少し加えてみて下さい。料理とワインが寄り添い
お互いのハーモニーが倍増します。




国際ジンファンデルの日にジンファンデルの赤ワインで日本的な晩餐をして
みませんか?
当店では現在、2,600円と3,700円(共に消費税別)の2種類の赤ワイン
を販売しています。