10年程前、世界のワイン市場に衝撃を与えたアジアのワインはインド産でした。
その後、日本のオリジナル品種、甲州で造られた辛口白ワインがロンドンやパリ
でユニークなワインとして確固たる地位を築きました。
アジアのワインは既に世界のワイン市場で十分な存在感を示しています。それに
続くのはどこのワインでしょうか。中国でしょうか。それとも...。個人的に注目して
いるのはタイです。2004年にタイワイン協会が設立され、10年が経過しました。
設立当初のタイのワインがどの様なレヴェルであったのかは知りませんが、前年
の2003年に世界各国の首脳が集うAPECの晩餐会でタイワインがサーヴィス
されたのですから、その当時、既にハイ・レヴェルであったに違いありません。
実は今月の下旬から未知のタイワイン産地を見聞しに行きます。それに先立ち
予習の為、タイワインがテイスティング出来る試飲会に先日、参加して来ました。
未知の地である事に加え、その時まで未知のワインでもありましたので、タイの
ワインがどんな酒質をし、どんな香味を感じさせてくれるのか。想像する事さえ
出来ませんでした。
実際にテイスティング出来たのは2種類の白ワインと2種類の赤ワインで、単一
品種から造られたワインがそれぞれ1種類、ブレンドのワインがそれぞれ1種類
でした。全部に共通する感じは綺麗な造りで、何も知らなければ冷涼な産地で
栽培されたブドウから造られたワインと感じる事でした。
上の画像の中にブドウの房が3つあります。そこがタイのワイン産地です。最も
南部にあるHua Hin/フア・ヒンは北緯13度で、New Latitude Wine/新緯度ワイン
を売りにしています。
今までの常識では北緯30~50度がワイン用ブドウの栽培適地とされていました
から、本当に驚きです。新しいものの誕生、創造は常識を破壊する事から。それ
を改めて知る機会になります。
今、WEBで可能な限りの情報を収集しています。折角、訪問するのですから、その
チャンスを最大限生かせる様に準備をしなければなりません。多くの事を見聞し、
帰国した際にタイワインのエキスパートなっていれば今回のミッションは成功です。
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告知にはやや早いですが、タイのワイナリー訪問の為、11月27日(木)~12月
3日(水)は連休させて頂きます。宜しくお願い致します。