2014年11月22日土曜日

医学的根拠はないと思いますが

Nouveau/ヌーヴォーにも白ワインはあります。Beaujolais/ボージョレは
ワイン法でヌーヴォーの場合には赤ワインとロゼワインしか認められて
いません。ですから、日本ではヌーヴォー=ボージョレの様な感覚です
ので、ヌーヴォーには白ワインがないのではと思われても仕方がない
事なのです。
しかしながら、ここ数年、ヌーヴォーのヴァリエーションを出す為、赤の
ボージョレー・ヌーヴォー以外にもロゼワインのボージョレ・ヌーヴォー
や白ワインのMacon Nouveau/マコン・ヌーヴォーなどが輸入され出し、
ヌーヴォーの売り場を一層、華やかにしています。
当店では昨年、初めて白のヌーヴォーを販売しました。そのワインは
フランス最大の河、Loire/ロワールの下流域が原産地のMuscadet/
ミュスカデで、現地では生カキの相棒として愛飲されています。
白い花の華やかさや白い果肉の果実のチャーミングな香りがあり、爽快
なリンゴ酸の広がりを基調とし、ミントを思わせる清々しさ、更には爽快さ
や清々しさを引き立てるシャープなミネラル感が備わっています。
この業界にいて、個人的に実感している事があります。それは見出しに
書きました「医学的根拠はないと思いますが...。」なのですが、実はその
様な酒質の白ワインが風邪に効くのです。ひきそうな時、風邪気味の時
に飲むと不思議と風邪菌が消滅します。
アメリカ人の友人曰く、アメリカでは風邪には薬ではなく、フレッシュ100%
オレンジジュースなのだと。ビタミンを摂取し、風邪菌に対抗しようと言う
事でしょう。それと同じ様な感じなのではと解釈しています。
リンゴ酸とミネラルを初めとした豊かに含まれている成分が人間の生理
機能に重要な働きをし、風邪菌を滅菌してくれる。事実、O157の病原性
の菌を白ワインがある程度、死滅させる事が判っていますし、有害菌に
対し、耐性があり、その働きを抑制したり、低減したりする効果がそんな
白ワインにはあるのです。


昨年、初めて販売し、その品質に驚かされ、今年も再び販売している白の
ヌーヴォーが上の画像のワインです。このワインが医学的根拠がないの
ですが、風邪に効くタイプの白ワインなのです。
ヌーヴォーの季節になると急に冷気がまします。師走を控え、風邪でダウン
している場合ではない。そんな方も多いのではないでしょうか。食べ物から
シッカリ栄養を取り、この白ワインからシッカリ滅菌効果を身体に注入する。
これで風邪とはバイバイです。
こんな酒質の白ワインを飲めば、風邪が治ると絶対に保障出来る訳では
ありませんが、試してみる価値はあると思います。ワインを飲んで風邪が
治ってしまうなんて、ワイン好きには最高の状況です。
風邪菌×リンゴ酸&ミネラル=リカヴァリー、実在する現象です。


在庫わずかですが、ミュスカデ・ヌーヴォーは今、あります。
*Domaine Landron 2014 Muscadet Nouveau
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
           味わいの料理。
チーズなら・・・シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口> 3,000円(消費税別)