2004年にドイツのワイナリーを初めて訪問し、初めてテイスティングした赤ワイン
に衝撃を受けてから早10年。その10年の間にも更なる驚き、新しい発見、劇的
な変化がカウント出来ない程ありました。
世界のトップに君臨しながら劇的な変化をしつつ、消費者に驚きと楽しみを与え、
ワインライフを充実させてくれている国はドイツ以外に見当たりません。ここ日本
ではドイツワイン=甘口白ワインと言うイメージが定着していますが、実際には
辛口が多数を占め、甘口は超高級なワインがほとんどで、また赤ワインの生産
比率は高く、ロゼワインを合わせると全体の40%程になります。
ドイツは冷涼な地ゆえ、白ワインの銘醸地でしたが、高緯度の為、日照時間が
長く、日射量も豊富ですから、現代の温暖化の影響を強く受け、赤ワインやロゼ
ワイン用の果皮が黒っぽい紫色の黒ブドウが良好に育つ様になった事で日本で
抱かれているイメージとはかけ離れて来ているのです。
ドイツを代表する赤ワインはSpatburgunder/シュペートブルグンダーを原料
に木樽で醸造、熟成させ、丸みとしなやかさの一方で芳醇さと力強さも同居する
酒質をしています。
シュペートブルグンダーはPinot Noir/ピノ・ノワのドイツ名なのですが、ピノ・ノワ
の本場、フランスのブルゴーニュのワインが酸味を基調としたタイプが主流なの
に対し、ドイツのワインは豊かな果実味を基調としたタイプが主流です。
シュペートブルグンダーの赤ワインを世界に知らしめた醸造家は、Bernhard
Huber/ベルンハルト・フーバーさん。非常に残念な事に今年6月に病に倒れ、
旅立たれてしまいました。
彼に初めて会ったのは2004年。ドイツ最大のワイン展示会ででした。そして翌年
には実際に彼のワイナリーを訪問し、畑の見学、醸造所の見学、出来上がって
いた全ワインのテイスティングをし、夜には彼のお気に入りのレストランで秘蔵の
ワインを味わいながら、夜更けまで色々な話をした事が懐かしく思い出されます。
偉大な醸造家だった彼がいなくなってしまいましたが、彼にはその後をシッカリ
引き継ぎ、ワイナリーを守ってくれる息子がいます。色々なワイナリーでワイン
造りに携わり、数年前からは親子で醸造をしていたとの事ですから、今後の事
を心配するまでもないでしょう。
今となっては彼の遺作となってしまいましたが、ベルンハルトさん入魂のワイン
が収穫年違いで入荷しています。同じ畑の年違いですので、純粋にそれぞれの
気候の違いによる香味の違いを比較する事が出来ます。
味覚の秋をもうすぐそこに控え、ちょっとリッチなワインでご馳走を食べる際に、
是非、この至高の赤ワインを食卓に添えて頂ければと思います。日本を愛し、
毎年の様に来日していたベルンハルトさんですから、日本の食卓に日本料理
と共に自分のワインがあるシーンに何よりも喜んでくれる筈です。
*Bernhard Huber 2010 Alte Reben Spatburgunder
ベルンハルト・フーバー2010アルテ・レーベン、シュペートブルグンダー
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。<まろやかなミディアムボディー>
10,000円(消費税別)
*Bernhard Huber 2003 Alte Reben Spatburgunder
ベルンハルト・フーバー2003アルテ・レーベン、シュペートブルグンダー
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら・・・ブリー。青カビタイプ。
飲み頃温度:19度。<まろやかなミディアム~フルボディー>
12,000円(消費税別)
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同じ様な酒質のワインですが、例えば鰹を食べながら飲むのであれば、2010年
には木樽醸造熟成からの成分が果実味に隠れていますので、鰹の刺身がより
良く合い、2003年は熟成による複雑な香味に加え、木樽からの成分の芳醇さも
ありますので、炭火で作った鰹のたたきがより良く合います。
また、牛ステーキに合わせるのなら、2010年にはテリヤキソースがお勧めです
し、2003年ならバルサミコソースがお勧めです。
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Huber/フーバーの赤ワインは他に4,000円(消費税別)と5,000円(消費税別)、
共にシュペートブルグンダーも在庫しています。
左のグラスが2010年のワイン、右のグラスが2003年のワインです。2003年の
ワインのエッジ(グラスに接しているワインの縁)には紫色や赤い色調がなく
熟成により色が茶系色に進んで来ているのが判ります。