2002年に初めて上陸したアメリカ大陸。それに先立ち、NYでは何をしようかと
思案していた時、NYにもワイナリーがあるだろうとWEBで調べた事がきっかけ
でした。
当時、アメリカのワインと言えば、カリフォルニア産と言うのが一般的で、NYの
ワインは座学で知ってはいたものの、テイスティングした事はなく、マンハッタン
から簡単に訪問出来る所にワイナリーがあるなど全く知りませんでした。
上の画像がNY州のワイン産地。その中でもマンハッタンから簡単に訪問出来る
のはNew York Cityの北に位置するHudson River Region(ハドソン川の両岸に
ワイナリーが点在する地域)とNew York Cityの東に位置するLong Island Region
ロング・アイランド島の半分から東側にワイナリーが点在する地域)です。
NY州の中で最も銘醸ワインを生み出すのはロング・アイランド。そこは周囲を海
に囲まれた海洋性気候の地で、適度な降水があり、穏やかな気象条件で、土壌
の排水が良く、良質なブドウの栽培が可能となっています。
2002年当時、30弱だったワイナリーは今、50近くに増え、銘醸ワイン産地として
躍進しているロング・アイランドですが、個人的に最も注目しているワイナリーに
Wolffer Estate/ヴルファー・エステートがあります。
発泡していないワインも発泡しているワイン(スパークリングワイン)も造っていて、
Chardonnay/シャルドネの白ワイン、Merlot/メルロの赤ワインとCabernet Franc
/カベルネ・フランの赤ワインが特に優れ、メルロを原料に特別醸造した赤ワイン
はこの地初の$100ワインとして大きな話題になりました。
世界中の多くのワイナリーはDoor Cellar/ドアー・セラーと言って、ワイナリーに
売店を設置し、一部は有償ですが、テイスティングが出来て、気に入ったワイン
をその場で購入する事が出来ます。
上の画像はヴォルファー・エステートの入口。そこから中に入るとドアー・セラー
のスペースがあり、週末の営業の時は、お気に入りのワインをケース買いする
ワイン・ラヴァーでにぎわっています。
(左)ドアー・セラーのコーナー、(右)醸造熟成庫
見て下さい、この美しいボトルを。ヴォルファー・エステートが初めて発売した
夏向きのロゼ・ワイン(Summer in a Bottle 2013)です。日本未輸入の商品
ですので、テイスティングしていませんが、ボトル・デザインから想像すると、
花や果実のアロマに満ちたチャーミングな香味をし、リフレッシングな酒質を
しているに違いありません。欧米では夏にロゼ・ワインを大いに楽しむ習慣が
定着していて、このロゼ・ワインはロング・アイランドにヴァカンスに来た人々
に大人気となる事でしょう。
当店の事を以前からご存知の方はこのヴォルファー・エステートのワインを
店頭販売していた事を記憶しているかもしれません。輸入元の事情で輸入
が終了した為、当店での販売も終了しました。販売を再開したいと強く念じて
いたのですが、念願叶い、近い将来、スパークリング・ワイン、シャルドネの
白ワイン、メルロの赤ワインの3種類の販売を再開できそうです。販売価格
は高級ワインの価格帯になってしまいますが、そこまで支払っても後悔する
事のない驚愕の品質のワイン達です。その時まで今しばらくお待ち下さい。