2014年5月4日日曜日

その香味は日本らしくないでしょうか?

ロゼの表示がありますが、その外観は赤ワインの様なルビー色。Demisec
/デミセック(ワイン中の残留糖分が1ℓ当たり32~50gと言う味わいを意味)
ですが、それほど甘くないテイスト、そして紫蘇や山椒を思わせる日本的な
スパイスの香り。面白いスパークリングワインです。それが日本産でなく、
ルーマニア産なのですから、一層、興味をそそります。


そのルーマニア産スパークリングワインがこちら。ラベルの雰囲気が実に東欧的
な印象を与えます。ロシアやグルジアのワインのラベルもこの様な感じのものが
とても多くあります。
このスパークリングワインはガス圧が穏やかで香りも控えめ、そして出汁の旨味
に通じる甘味を感じます。既にお話しました様に、日本的なスパイスの香りもあり、
家庭の食卓で大活躍する事、間違いなしです。
また、このスパークリングワインが日本の家庭の食卓で活躍できそうと言う根拠
は、比較的炭酸ガスを苦手としている人が多い日本ですが、ガス圧が優しく、胃
に充満しませんので、食事を通して味わって頂けるからです。


加えて日本的なスパイスの香りを持つスパークリングワインですので、山椒の実、
みりん、醤油で炊いたイワシなどの料理、紫蘇の香味を添えた料理などと一緒に
味わって頂けます。
いつもより、みりんを多めに加え、テリと甘味旨味を強くしてあげるとこのワインと
より良くマリアージュします。その様に考えると、つくだ煮ともOKでしょうし、生姜で
臭みを消しつつ炊き合わせる煮物とも一緒に味わえるはずです。
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Athenee Palace Demisec
アテネ・パレス、デミセック
飲み頃温度:11~14度。
<軽く、まろやかな、わずかに辛口>
1,700円(消費税別)


ワインは洋風の料理にだけ合うのではありません。刺身と一緒に、漬物と一緒に、
枝豆と一緒に、日本そばと一緒に、どんなシーンでも一緒に味わえるものがある、
それがワインです。
当店へお越しの際は食べる料理を決めてからお越し下さい。その料理に合わせて
最適なワインをお勧め致します。