2014年4月20日日曜日

Sherry/シェリーの故郷、Jerez/へレス

昨日、紹介しましたSherry/シェリーが誕生するのはスペイン南部、かつての名残
アラブの色彩の濃いアンダルシア地方のJerez/へレス。この地の風景は青い空、
白壁の建物、ヤシの木が並ぶ道を行き交う目の彫の深いエキゾチックな顔立ちを
した人々。スペインでありながら、スペインでない感覚に陥る地です。


シェリー、Vino de Jerez/ヴィノ・デ・ヘレスになるブドウはJerez de la Frontera/
ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、El Puerto de Santa Maria/エル・プエルト・デ・サンタ・
マリア、Sanlucar de Barrameda/サンルカール・デ・バラメダの3つの街を結ぶと
出来る三角地帯の内側とその周辺で栽培され、それら3つの街にある醸造所で
造られ、熟成され、出荷される事がほとんどです。


ヘレス・デ・ラ・フロンテラから車でブドウ栽培の中心地に進むと、上の画像の
様なロータリーが出迎えてくれます。シェリーを熟成するシステム、木の樽を
積み上げたAndana/アンダナのSolera/ソレラが白壁の上に作られています。


こちらは3種類に大きく分類されるブドウ栽培地の内の一つで、石灰質が少なく、
粘土質が主体の土壌で黒っぽい色をしています。そして小高い丘陵の斜面が畑
その頂上に白壁のワイナリー(Bodega/ボデガ)があります。
残りの2種類は砂が主体の土壌と石灰質で出来た土壌になり、遠くから見渡すと
白っぽく見える石灰質の土壌で育てられるブドウから出来るシェリーが最も優れた
品質をしているとされています。


こちらがへレス地区の象徴、雲一つない真っ青な空。その空に映える様々なボデガ
の看板。そして、ボデガの内部は下の画像の様な感じで、南国を思わせる植物と
異国を思わせるエキゾチックな装飾が目に入って来ます。


更には、シェリーを育む熟成庫の内部がこちら。木の樽を何段にも積み上げ、
この木の樽の中で少なくても3年間は熟成されて初めて瓶に詰められ、出荷
されます。



日本から遠く離れたこの地からやって来るのですから、酒精強化をしたワイン
ですが、昨日も書いた様に、細心の注意を払い、コンディションを崩さない様、
大切に輸送する手続きをしてほしいものです。コスト重視ではいけません。
輸入ワインは品質保持重視です。