魚料理に白ワイン、肉料理に赤ワイン。この法則は今でも日本人の心に深く入り
込んでいる様です。この法則が日本に定着したのは何故なのでしょうか?欧米の
ワイン生産国では確かにこの法則が当てはまる事がほとんどに思えますが日本
では通用するかしないかと問われれば、しない方が多いと答えざるを得ません。
それは「むらさき(醤油)」と言う日本固有と言っても良い調味料があるから。
ワインが日本に普及し始めたのは東京オリンピックや大阪での万国博覧会の後、
欧米流の食文化がもたらされ、それに合わせてワインが輸入された事が初めの
一歩でした。その当時はフォーク・ナイフの世界がワインの生きる道でしたので、
欧米の料理に合わせたワインの楽しみ方でOKでした。
それが今では、箸の世界にワインが入り込んで来ています。日本の料理には、
世界でも稀な旨味と言う概念があります。それを支えているのが醤油です。この
醤油がもたらす奥深い味わいは、魚介類から作られた料理を白ワインの世界
から解き放ち、ロゼワインや赤ワインの世界へと導きます。魚介類の料理だから
と言って、即、白ワインとマリアージュと言う事にはならないのです。
海の幸の料理に白ワインを合わせるのなら、白ワインに合う様に調理をする事
が必要です。醤油を使わず、味付けは塩、そしてオリーヴ・オイルやクリームで
味わいを広げる。そうする事で、白ワインとのハーモニーに心地良さが生まれ
ます。
魚介類の宝庫、地中海最大の島であり、イタリア最大の州(島)であるシチリアは
オリーヴ・オイルと塩で調理する素朴な海の幸料理を愛する人が集う場所。そこ
にはそんな料理の相棒である白ワインの宝庫でもあるのです。
今が旬のハマグリ、鯛、ヤリイカと素晴らしいマリアージュを見せる白ワインを
探し求めていた所、2種類の白ワインに出会いました。シチリア島でその存在感
を発揮する品種、Inzolia/インツォリアとGrillo/グリッロで造られた辛口ワイン
です。インツォリアはシャープでミネラル豊か、海水塩で味を調えた料理と
相性が良く、グリッロは果実味のリッチさ、アルコールのヴォリューム感から
クリームでコクを添えた料理にピッタリの逸品です。
焼きハマグリやハマグリのスープで食す麺類にはミネラル感あるインツォリアの
白ワインを。
鯛の自然の甘味旨味と出汁の味わいからの滋味に満ちた炊き込みご飯には
香味の広がりが豊かなグリッロの白ワインを。
ヤリイカのスパゲッティなら、オリーヴ・オイルと塩で味を整えればインツォリアの
白ワインが。クリームのソースで仕上げればグリッロの白ワインがお勧めです。
************************************************************************
インツォリアとグリッロの白ワインはどちらも今だけのお買い得価格1,400円
(消費税別)です。今が旬の海の幸とマリアージュさせて下さい。