本当に貴重な体験です。酵母の違いで日本酒の香味に大きな差が出る事
を実感できるなんて。清酒酵母の1号、2号、3号、4号、5号、6号、7号、9号、
そして、大正時代に存在し、現代に蘇った大正酵母。それらで醸された酒が
今年、ある小さな酒蔵から誕生しました。
今まで、日本酒の香味の違いに大きな差異を感じられず、不満が積り積もった
人生を送って来ましたが、ようやく解消される時が訪れました。既に完売の9号
昨日から販売している4号、そして、明日から販売する2号、3号、5号。これらを
飲み比べ、酒質、香味の差異を感じ、それを生む主な要因は間違いなく酵母
の違いであると思っています。
この週末には時間を創って、是非、ご来店下さい。こんなにも興味深い経験の
チャンスを多くの皆様にも逃さずして頂きたい。そう思います。日本酒やワイン
は工業製品ではなく、農作物の変化形です。自然に大きな影響を受け、この
世界に誕生するのですから、毎年、毎年、それらを楽しめる、味わえる保証は
何もありません。一期一会の出会いなのです。後悔しないで下さい。チャンス
は今、目の前にあります。
Duex/2、2号酵母から誕生した柔らかい酒質で、上品な香味をしています。
飲み頃温度:8~10度。
<清楚な香りと軽快でなめらかな味わいのやや辛口>
Trois/3、3号酵母から誕生したシャープな口当たりで極めて辛口、酒用語で
ピンな後口をしています。
飲み頃温度:10~12度。
<清楚な香りと軽快でなめらかな味わいの辛口>
Cinq/5、5号酵母から誕生した穏やかな酒質で豊かな味わいが広がる深み
を持っています。
飲み頃温度:8~12度。
<清楚な香りと軽快でなめらかな味わいの辛口>
Duex/2なら、上の画像の「鳥のささみの塩焼き」の様な脂肪分のない淡白
な味わいの料理で、優美な酒質を壊さない心配りが必要です。
Trois/3、Cinq/5の様に主張する力を内包した酒なら、下の画像の「鳥の
もも肉の塩焼き」の様に淡いながらも脂肪分を感じる料理で、お互いの香味
の広がりをマリアージュさせてあげると良いでしょう。