一昔前、日本を席巻した赤ワインブーム。ワインは決して薬ではない
にも関わらず、健康に良いと踊らされ、品質なんか関係なしとばかり
赤い色をしていれば何でも良いとワインを飲みあさった多くの日本人。
あの頃、赤ワインを飲んでいた人のどれ程の人が今でも赤ワインを
飲んでいるのでしょうか?
確かにポリフェノールには抗酸化作用があり、身体を酸化(老化)させ
難いです。しかし、それを目的にワインを飲むのでは楽しくもなく、豊か
でもなく、和みも出来ません。
ポリフェノールを摂取する事が第一目的ではなく、食生活を充実させる
一環で、そこにあるのが時には赤ワインであるのなら、そのワインは
飲み手に大きな喜びと感動をもたらしてくれるはずです。
ワインには白ワイン、ロゼワイン、赤ワインがあり。それぞれに甘口、
辛口があり、また非発泡性と発泡性(スパークリングワイン)があり
ます。それらを食べる料理や飲む環境、状況に応じて選び、最適な
1本を活躍させてあげて頂きたいと思います。
*料理の色が白、緑、黄色でしたら、白ワインが違和感なく合わせ
られます。
*料理の色が茶色系(揚げ物)でしたら、ロゼワインが違和感なく
合わせられます。
*料理の色が赤、黒、濃茶色でしたら、赤ワインが違和感なく合わせ
られます。
*塩やレモンで食べるのなら、リンゴ酸の効いた爽やかな白ワイン
がお勧めです。
*クリームやオリーヴオイル、白みそで仕上げた料理には、乳酸を
含んだコクのある白ワインがお勧めです。
*醤油、ソース、赤みそで仕上げた料理には、赤ワインがお勧め
です。
*料理の色に関係なく、辛い料理、脂肪分の多い料理には赤ワイン
がお勧めです。
ポリフェノールは赤ワインにだけ含まれている訳ではありません。
コーヒー、チョコレートにだってポリフェノールは含まれています。
色こそ違いますが、日本茶の緑色はカテキンと言うポリフェノール
です。もちろん、緑黄色野菜にも含まれています。特定の飲料や
食品に偏らず、万遍なく口にする事が大切なのです。
先日、ある研究結果が発表されました。ポリフェノールに新たな
効能が見つかったのです。それは血糖値を調整し、健全な数値
を保つ様に身体を機能させるのだそうです。それによって様々な
病気の発症を抑制する事が出来そうだと...。
日本茶を飲みながらワインを飲む人はいないでしょうが、コーヒー
やチョコレートならどうでしょうか?実はそれらと筆舌に尽くし難い
マリアージュをするワイン達があるのです。
来月14日はセント・ヴァレンタインズ・デーです。チョコレートや
コーヒー、コーヒーを使った菓子に合うワインを含め、来月早々
から順次、紹介して参ります。
ポリフェノールは凄かった。しかし、赤ワインブームの再来、その
その後の二の舞はもうごめんです。