しかし、ワインの香りには様々な果実の香り、花の
香り、ナッツの香り、コーヒーの香り、そして大地の
香りや皮革、動物赤身肉を思わせる香りさえする
のです。不思議です。原料はブドウだけなのに。
私達がワインから感知している香りは無数の香り
が合成し、創り上げられた香りなのです。ですから
ブドウが原料であってもブドウ以外の物質の香り
を感じたりするのです。
ワインに動物赤身肉の香りって?イメージが湧か
ないかもしれませんが、特定の品種から造られた
ワインにはその強度の違いこそあれ、必ず誰もが
感じます。そんな香りを感知できるワインに相性
の良い料理は同じ系統の香りを持っているもの。
強度の弱いワインならば、家畜の牛肉料理が、
強いワインならば、寒い季節に旬を迎える
野生動物(ジビエ)の鴨肉、鹿肉、猪肉料理が
非常に良く、ワインだけの時にもし違和感を感じ
ても、料理と合わせる事でその違和感が心地良さ
に変わります。
このブログでも何度も取り上げていますが、料理
とワインの組み合わせはそれぞれの色を同系色
にしてあげるのが基本。そして応用はそれぞれ
の香りを同じにしてあげる事。これでパーフェクト
に近いマリアージュを奏でてくれます。
馬刺し
鴨肉や猪肉のすき焼き
を食べる時にはこの1本!!
香りと香りが奏でる最高のマリアージュをご堪能
下さい。
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Portillo 2011 Valle de Uco Pinot Noir
ポルティージョ2011ヴァジェ・デ・ウコ、ピノ・ノワ<アルゼンチン>
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー> 1,260円
ビーフ・ジャーキー、コンビーフ、サラミにもピッタリです。