に描かれている様に5つの品種が良い所を引き立て合い
足りない所を補い合い、それぞれの品種のマリアージュ
が創る甘酸苦渋が密に詰まった深みのある香味の逸品
です。
5品種とはCabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン
Carmenere/カルメネーレ、Merlot/メルロ、Syrah/シラー
Pais/パイス。カルメネーレはかつてメルロと誤認されて
いた品種で、今ではチリを代表するブドウ品種。そして
5番目の品種以外はワイン好きな方なら知っているし、
それから造られたワインを飲んだ事がある方も多いに
違いありません。
それでは5番目の品種、パイスとは何でしょうか?これ
は1551年にスペインなどからの宣教師、移民により、
持ち込まれた品種でカベルネ・ソーヴィニョン等の国際
品種が普及する以前は、チリで最も多く栽培されていた
品種です。
しかし、主にブレンド・ワイン用に使用されていましたから、
ラベルに表示される事がほとんどなく、その存在はあまり
知られていなかった様に思います。
近年、ワイン生産国各国で、いにしえ回帰、土着品種の
見直しが進んでいて、パイスもその流れに乗り、表舞台
に復帰した感があります。土着の品種は他の産地には
基本的にない品種ですので、その土地の地域性を表現
した唯一無二の個性的なワインに生まれ変わると言え、
他のワインとの差別化になるでしょう。
5つのコラボレーションの中でキラリと光るパイスの存在。
チリのワインの歴史を育み、見つめて来た土着品種の
マリアージュあるシンコを是非、味わってみて下さい。
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Cinco 2010 Central Valley Reserva
シンコ2010セントラル・ヴァレー、レセルヴァ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー> 1,680円
一緒に合わせ楽しむ特にお勧めの料理は、ほうれん草
とベーコンのオリーヴ・オイル、ソテー。チンジャオロース
です。