2013年3月28日木曜日
濃いロゼと言うべきか、薄い赤と言うべきか
こんな色をしたワインを見た事がありますか?このワインはロゼワイン
でしょうか?それとも赤ワインでしょうか?中世の終わりから17世紀頃
の白ワインでないワインは上の画像の様な外観をしたものがほとんど
でした。これを当時はClairet/クレレと呼んでいました。
今ではロゼワインと赤ワインの間にある色調のワインと位置づけられて
います。非常に美しい色合いをした、味わいもチャーミングなワインです。
ロゼワインもクレレも赤ワインも原料ブドウの果皮が持つ色素を果汁に
移し、アルコール発酵させワインになったもの。ですから、色素を移す
程度により、ロゼ→クレレ→赤となるのです。
現代は高度な技術に支えられワイン造りが出来る時代です。技術を
駆使し、造り手の描く設計図通りにワイン造りが出来ると言っても過言
ではありません。
しかし、その技術を駆使し過ぎれば、農作物の転換品であるワインは
工業製品になってしまいます。ワインは畑で90%以上が形成されると
言われています。人間がワイン造りに介在出来る余地はあまりないの
ですが、介在すればする程、ナチュラルさな低減し、リッチな香味の
ワインが出来上がります。
残念ながら、現代の消費者の嗜好は、渋味の強いワイン、果実味の
濃いワインにフォーカスされています。これは技術の介在した結果、
出来上がるワインの象徴とも言えるのです。
今世紀になってから、様々な自然現象にも関わらず、毎年、豊かな
香味のワインが出来上がっています。一昔前の様に、ヴィンテージの
善し悪しを語る必要のない状況になっているのです。
赤ワインを造るブドウであっても、その作柄などにより、ロゼワインや
クレレにした方が良い時もあるでしょう。農作物の延長にワインがある
のなら、毎年、豊かな香味のワインが出来上がってはおかしい筈です。
ブドウの状態やその年の環境によっては赤ワイン用のブドウであって
も、そのブドウからロゼワインやクレレを造っても良いのです。
そんな状況を敏感に察知し、匠にロゼワイン、クレレ、赤ワインをピノ・
ノワと言うブドウから生み出すワイナリーがあります。ワイン好きの方
なら誰もが崇拝するオブセワイナリーです。今、このオブセワイナリー
は更なる高みへと進みつつあります。それは私達に届くワインが証明
しています。昨年から今年にかけてリリースされたピノ・ノワから誕生
したクレレが語りかけます。ただ濃ければ良いのですか?ワインには
深みが必要ですと。
味わう程に深みが増す逸品。オブセワイナリーが送り出すクレレを
是非、飲むのではなく、味わって下さい。
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Sogga Nagano 2011 Pinot Noir Clairet
ソッガ・ナガノ 2011 ピノ・ノワ、クレレ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
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このワインの詳細は、お手数ですが、お問い合わせ下さい。