ブドウは果皮の色の違いで大きく3つに分ける事が出来ます。
果皮の色が緑色や黄色のブドウを白ブドウ、果皮の色が紫色、
黒みがかった赤色のブドウを黒ブドウ、淡い紫色や灰色ぽさの
あるピンク色のブドウをグリブドウと言います。これらのブドウ
を使い分け、様々なワインを造ります。
ワインの色は果皮の色です。どんなブドウでも果汁は基本的に
白ワインを思わせる色をしています。では、なぜロゼワインや
赤ワインがあるのでしょうか。それは白ワインを思わせる色の
果汁に果皮を漬け込み、果皮の色を果汁に移し、アルコール
発酵させ、ワインにするからなのです。
白ワインを思わせる色の果汁に果皮を少しだけ漬け込めば
ロゼワインを思わせる色調になります。そこで果皮を取り除き
ワインにすればロゼワインに、長く漬け込んだ後、果皮を取り
除けば赤ワインになります。
ですから、果皮に色のない白ブドウからは白ワインしか造れ
なく、黒ブドウからは果皮の色をどの様に利用するかによって
白ワインもロゼワインも赤ワインも造れるのです。
*Carmelle 2011 Comte Tolosan Sauvignon
カルメル 2011 コンテ・トロサン、ソーヴィニョン
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな
味わいの料理。
チーズなら・・・モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,260円
このラベルが何を物語っているのかは下記をご覧ください。
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別の角度から3種類のブドウについて見てみましょう。白ワインを
造る代表的な白ブドウにSauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブラン
と言う品種があります。このブドウから出来る白ワインには若葉
を思わせる香りがあり、パセリを使った料理、青のりを使った
料理、アスパラを使った料理、タラの芽やフキノトウの天ぷらが
食べたくなる香味を備えています。
上の画像がソーヴィニョン・ブランです。鮮やかな緑色のブドウです。
こんなブドウから出来上がるワインはフレッシュなハーブ香を持つ
だろうと容易に想像できるはずです。
このソーヴィニョン・ブランから造られたワインはラベルにSauvignon
Blancと記載できます。しかし、ソーヴィニョンには果皮の色が下の
画像の様なSauvignon Gris/ソーヴィニョン・グリもあり、こちらの品種
も使ってワインを造ると、ラベルにはSauvignonと記載される場合が
あります。
そんな場合には同じソーヴィニョン系の白ワインでもSauvignon Blanc
と書かれてあるものよりも、単にSauvignonとだけ書かれてある方の
ワインはまろやかでコクを感じ、ふくらみのある酒質の事が多い様
です。
の食材を使った料理に合わせ楽しみたければ、やはりSauvignon
Blancを。
タコやイカ、ムール貝やアサリ、里芋や大根など苦味旨味を持つ
食材で作る料理に合わせ楽しみたければ、Sauvignonとだけ記載
のワインがお勧めです。