2013年1月13日日曜日

立派に育ちました。20歳のワイン!!


明日、14日は成人の日。多くの自治体が連休の中日の今日、
式典を開催する様です。日本で飲酒が認められるのは20歳
から、自分に関係する記念の年のワインを楽しもうと考える時、
恐らく20歳の記念に誕生年のワインをと言うパターンが最初で
最多かと思います。
今年の成人式の対象は1992年4月2日~1993年4月1日の間に
誕生した方々。1993年生まれの多くの方は来年の成人式に
参加する訳ですが、今年の対象でもある1993年のワイン
昨夜、ワイン会で味わってみました。
このワインは1997年に開業した際に購入し、それ以来、店内の
ワインセラーで成長を見守り続けてきたものです。購入当時の
状態からどこまで成長、向上したのかを確かめたくて、また、
新成人の方がワインを購入しに来た際のアドヴァイスの参考に
と考え、コルクを抜いてみました。
そのワインはフランスのボルドー地方の中にあるグラーヴと言う
地域で造られた白ワイン。ラヴェルは上の画像です。シャトー・
ド・フィユザル1993年、Sauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブラン
とSemillon/セミヨンと言う2種類のブドウを原料に木樽発酵熟成
し、造られた芳醇な酒質のワインです。
白ワインは木樽の中に入らないと、柑橘果実の酸味(リンゴ酸)
を感じ、口当たりはシャープで余韻にミネラルの広がりが爽快
に残る主張をします。それを木樽に入れる事で大きな変化が
現れます。リンゴ酸が乳酸菌の働きで乳酸に変化し、爽快さは
なくなり、クリームを思わせるようなオイリーさ、コク、まろやかさ
がワインに備わります。
昨夜の白ワインも香り、味わいにミルキーさを感じ、膨らむ様に
その香味を口中いっぱい、いやグラスからも湧き上がる程に
豊かに広げていました。20歳を迎え、芳醇な白ワインとしての
最高の輝きを放っていたのです。



こんな芳醇な酒質の白ワインには料理自体に乳系の要素がある
ものがピッタリです。
クラムチャウダー
スパゲッティ・カルボナーラ
海老のテルミドール
豆乳スープ鍋
牛肉のしゃぶしゃぶをごまタレで
などなど。
リンゴ酸が乳酸菌の働きで乳酸に変わっているのですから、乳系
の要素が合う訳で、リンゴ酸の要素のある料理、レモンを料理に
かけたりしたもの、ポン酢で食すもの、トマトソースで食すものは
この種の白ワインに合わせない方が良いでしょう。


クリームの要素を感じる料理には、リンゴ酸を乳酸菌の働き
乳酸に変えた(MLF/マロラクティック発酵をした)白ワイン
を一緒に合わせ、そのマリアージュをお楽しみ下さい。
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1993年産、立派に成長した20歳の白ワイン
Chateau de Fieuzal 1993 Pessac Leognan
シャトー・ド・フィユザル1993ペサック・レオニャン<フランス>
相性の良い料理:クリームを使用した料理。
           脂肪分を含んだ料理。
           チーズなら・・・カマンベール。
飲み頃温度:15度程度。
<コクのある、ふくよかな辛口>
当店ワインセラー内秘蔵在庫を大放出の特別提供価格
3本のみの限定品です。
10,500円