2012年12月12日水曜日
FIFA Club World Cup Japan 2012
1999年12月9日に開催されたエンリケ航海王子賞ソムリエコンテスト
で優勝し、賞品として、ポルトガルのワイン産地を訪問するチャンス
を得た。それ以前にも海外への渡航歴はあったものの、ワイン産地
で勉強と言う目的の為に訪問した事はなかった。
今から思えば、その訪問が大きな転機になった事は間違いない。
当時、英語すらままならなかった自分の為に、ワイン産地に滞在中
は通訳が付き、彼女を介して造り手とのコミュニケーションを取って
いた。
その時に通訳の女性に言われた事は、これからもワイン業界で
働き、ワインアドヴァイザーやソムリエのコンクールに挑戦し、優勝
や入賞の賞品として海外での研修の機会を得る事になる筈、今
からでも遅くないから語学を必死に習得するべきと。
人間、自ら自覚し、その必要性を本気で感じた時、それを逃さなけ
れば、いつから始めても、必ず習得出来ます。それはここに証人
がいるから、そう断言出来ます。
2000年の春に行った海外研修の直後から、NHKのラジオ講座を
欠かさず聞き続け、また、TVで洋画が放映される度、原語での
放送にし、耳を鍛える事に注力しました。聞く耳にならなければ
話せる様にならない。これは間違いのない事実です。
そして、どうせ学習するのなら、1言語だけでなく、同時に複数の
言語を学習しましょう。単語のわずかな違い、文の違いはあって
もかなりの部分で重なる意味合いの表現、単語がほとんどで、
同時学習の相乗効果は抜群です。
あれから約10年、いや10年もかもしれませんが、流暢ではない
ものの、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語は話せますし、
現地に一人でいても不自由する事はまずありません。活動範囲
を更に広げる為、今春からイタリア語も始めました。
ほとんどのワイン生産国に行きましたが、何とイタリアの産地
には一度も行った事がないのです。理由はイタリア語が判らない
からに他ならないのですが...。それを克服しよう、そう今は強く
思い、学習を続けています。
そして、海外に行くと必ず感じる事があります。それはフットボール
(サッカー)に対する考え方がこの日本とは根本的に異なっている
のです。日本での相撲や野球に対する私達の思いとも違います。
それはもう日常生活のひとつのパーツなのです。
様々なビジネスで海外に行く方がいるでしょう。自分が関わっている
ビジネスに精通している事は当然ですが、行き先がフットボールの
盛んな所なら、フットボールの事を好きになり、関心を持ちましょう。
語学の必要性と同じくらいに、必要な事なのです。
初めて行ったポルトガルのワイン産地。その時に語学力が不十分
でした。同時にヨーロッパの娯楽の要、フットボールへ無知は友好
を深められない最大の要因でした。
しかし、2002年にワールド・カップが日本で開催され、サッカーで
なく本物のフットボールを五感で感じる多くの機会がありました。
本物は違います。観る者への感動、インパクトの与え方が半端で
なく、フットボールを好きにならずにいられなくさせられました。
それからは、日本代表の試合はほとんど観戦に行きますし、海外
に行く時はワイン産地訪問とセットでフットボール観戦もしています。
フットボール/サッカーに関心を持ち、観戦し、選手やクラブなどの
知識を持つ様になり、海外に滞在している時、ワインの話だけで
なく、話題を多岐に広げられ、友好の輪はより強く、より大きく、
また思いがけない出会いも多く巡って来ています。
フットボール好きになる事はコミュニケーションを密にするひとつ
のツールに過ぎませんが、それが有効な手段である事は事実
です。日本で人気の野球や相撲も良いですが、世界最大規模
のスポーツ、フットボール/サッカーに関心を払うもの決して無駄
ではないと感じています。
先週から始まったFIFA主催のクラブ・ワールド・カップは今日から
準決勝です。今晩は南米チャンピオンのコリンチャンス、明晩は
欧州チャンピオンのチェルシーが登場です。
チェルシーは英国で初めて観戦した試合の片方のクラブ。その
試合の内容がスリリングでそれ以来のファンです。今季の調子
は本来のものではないのですが、ここ数試合の内容が悪くは
ないので、明晩の試合は期待度大です。。
日本国内でチェルシーの試合を生観戦出来る機会は滅多にある
ものではありません。一ファンとして見逃す訳には行きません。
と言う訳で、横浜国際競技場に馳せ参じますので、13日(木)は
休業、14日(金)は16時の開店とさせて頂きます。
お客様にはご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。
フットボール生観戦にはワインが欠かせません。