2012年12月7日金曜日

BY24新酒、到着まであと少し


四季。最近、日本のこの素晴らしい季節感が薄れて来たと思い
ませんか。春になったと思ったら、直ぐに猛暑。秋風が吹き、紅葉
が始まったと思ったら、直ぐに冬将軍の到来。こんな不規則さは
日本酒の造りにも大きな影響を与えています。
日本酒の原料である酒米の出来栄えが思わしくない。酒米の
元来の産地ではその酒米が育ちにくくなった。造りに入ろうとして
も、気温が高くて寒造りが出来ない。などなど。
寒い季節には寒く。暑い季節には暑く。梅雨にはきちんと降雨が
ある。こんな自然環境がこれ以上、崩れない事を願うばかりです。


12月に入り、日本海側を中心に寒気の影響を受け、日本酒造り
には最高の環境が整って来ました。冷気により、空気中の雑菌
の働きが弱まり、発酵に必要な菌のみが活動し易くなるのです。
そんな中、各酒蔵では年末に向け、今酒造年度の新酒造りが
進んでいます。早い蔵では今週末頃から、遅い蔵でも冬至前
には搾りたて、出来たての新酒が発売になります。


当店はワイン専門店ですので、日本酒の取り扱いは地元、群馬の
「風まかせ」銘柄の純米酒以外は、冬期のみの新潟県糸魚川市の
「根知男山」、春に1度きり入荷の長野県小布施町の超限定酒と
なっています。
上の画像は根知男山の第1弾の新酒「雪見酒」用の瓶。既に搾り
は終り、本日、瓶詰めの予定です。搾りたての酒は上々の出来
との事。蔵を10日に経ち、11日には当店に届きます。


新酒造年度の新酒が出来上がると、酒蔵の軒先には杉の葉で
作った酒林が飾られます。青々とした酒林は新酒の出来上がり
を知らせ、緑色が失せ、酒林が茶色になると、酒がまろやかに
熟成し、秋上がりと言う状態になった事を知らせるのです。
ワイン専門店ですが、日本酒サーヴィス研究会認定のきき酒師
の資格も持っていますので、当店厳選の日本酒はワイン同様に
逸品揃いです。
11日入荷予定の根知男山「雪見酒」
20日頃入荷予定の風まかせ「むつらぼし」
を是非、味わって下さい。