2012年12月9日日曜日

春菊と卵


日本の最高峰、そして世界のトップ・ワイナリーにも肩を並べる
長野県小布施町のオブセワイナリー。栽培・醸造責任者の曽我
彰彦さんが率いるブティック・ワイナリー。
近年では、フランスのBourgogne/ブルゴーニュ地方で主流の形、
畑を所有し、ブドウ栽培からワイン醸造、そして販売まで一貫して
行うDomaine/ドメーヌ化を進め、造り出すワインの大半をその形
で賄っている。
絶対的とは言えないかもしれないが、自社畑でブドウを栽培し、
ワインを造る方が、農協や契約農場からブドウを購入し、ワイン
を造るよりも質が高い傾向がある。特にブルゴーニュではその
傾向が明確で、ドメーヌもののワインはそうでないワインよりも、
同じ原産地呼称ワインの場合、価格も高くなるが質は間違い
なく高い。
オブセワイナリーは多種のブドウを栽培し、それらを単一品種
ワインとして造り上げたり、複数品種を組み合わせて造り上げ
たりし、多様なワインを市場に送っている。しかしながら、その
全てのワインを取り扱うには他の商品との兼ね合いもあり、
結果、発売される一部を取り扱っています。
先月は1種類の白ワインと4種類の赤ワインが入荷して来ました
が、今月も2種類の赤ワインが入荷して来ました。その片方を
本日は紹介します。
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Sogga Pere et Fils 2010 Merlot & Cabernet Sauvignon
ソッガ・ペール・エ・フィス2010メルロ&カベルネ・ソーヴィニョン
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャーノ。
                    チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
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この赤ワインは100%のドメーヌ・ワインではないものの、自社畑
からのブドウと契約農場からのブドウを使い、ドメーヌ・ワインと
同じ醸造・熟成にて造り上げています。価格を抑えた高品質の
お買得な商品です。
メルロとカベルネ・ソーヴィニョンを原料に全てのワインをフランス
の樫で作った木樽で醸造・熟成し、香味に複雑さ、深みを添えて
います。
メルロからもたらされる柔和な口当たり、完熟したベリー果実を
思わせる甘いニュアンス、動物赤身肉を感じさせる香味。一方
でカベルネ・ソーヴィニョンからもたらされるメントールや緑色の
香味野菜を感じさせるハーブのヒント。それらが、木樽での醸造
熟成から由来するミルキーな香り、オイリーな口当たりと相乗し
口中を豊かに満たします。


この様な酒質の赤ワインにピッタリな冬のご馳走はこれ。私達
日本人の大好きな「すき焼き」。火を付け、割り下から立ち上る
甘いニュアンスの香りがメルロからのベリー果実の香りや木樽
からもたらされるミルキーな香りと調和。
そしてカベルネ・ソーヴィニョンからのハーブ香は、すき焼きに
春菊を入れる事でその香味に寄り添い。またオイリーな口当たり
には溶いた卵に具材を付け食す事で調和させる事が出来ます。
新着オブセワインとすき焼きのマリアージュ。冷え込む冬の夜
にはピッタリです。
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ワイナリーとの取り決めで店頭販売のみとさせて頂いており
ますので、価格などの詳細は是非、お問い合わせ下さい。