2012年12月5日水曜日
もうひとつのヌーヴォー
秋のワインと言えばBeaujolais Nouveau/ボージョレ・ヌーヴォー。
多くの方が既にお楽しみになった事でしょう。
ボージョレ・ヌーヴォーの意味をご存知でしょうか?ボージョレとは
フランスのボージョレ地方の事。ヌーヴォーとは、新しい、新ものと
言う程の意味。ですので、ボージョレ・ヌーヴォーとは、ボージョレ
地方で造られた、出来たてのワインの事なのです。
フランス語で「新しい」はヌーヴォー。それがイタリア語になると、
Novello/ノヴェッロになり、イタリアの出来たてのワインは10月30日
に発売になっています。
この時期、それら出来たてのワインと同様に、この秋に収穫された
オリーヴの実から作られた出来たてのExtra Virgin Orive Oil/
エクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルが日本にやって来ます。
それが上の画像の2本。どちらもイタリア出身です。
右の商品はイタリア中部のUmbria/ウンブリア州産。左の商品は
北部のLiguria/リグーリア州産。どちらも無ろ過で仕上げた商品
で、オイルと言うよりもオリーヴ果汁ジュースやペーストと言った
感じで、メントールやフレッシュ・ハーブの香り、酸味を基調とした
清々しい味わいを楽しめます。
オリーヴ・オイルと言うとオリーブの実から採った油の様ですが、
それは間違いで、果汁と言った方が正確です。この2つの商品
は真に果汁。そのまま飲んでも全く違和感がありません。
紙コップに入れるとこの様な外観をしています。リグーリア州産が左。
やや緑がかった黄色をし、ウンブリア州産の右は濃い色合いで深み
のある緑色をしています。この色調の違いは香味にも明確に差異が
あり、左よりも右の方が爽やかな香味が強く、よりフレッシュで、酸味
を感じ、余韻に心地良い苦味を感じます。
この2つの商品は罪作りなやつらなのです。一度、味わい、その香味に
魅了されると他のオリーヴ・オイルでは決して満たされる事がないの
です。恐らく、この2つの商品を味わう前に描いていたオリーヴ・オイル
に対するイメージは「油」。それがこの2つの商品を味わうと「油」と言う
感覚は既に彼方に消え去り、「オリーヴ・ジュース、オリーヴ・ペースト」
となるでしょう。味わっても、感じても、イメージしてもヘルシーとしか
言い様がないのです。
そんな逸品をどう楽しんだら良いのでしょうか?このオリーヴ・オイルを
ひとかけするだけで目の前の料理はプロの料理へと大変身します。
香味野菜や大根、カブ等の塩味の浅漬けにかけるだけで、漬け物
が洋風ピクルス風に。
白だしで炊いたおでんを皿に盛り付け、そこにかけるだけで、洋風
おでんのポトフに。
もちろん、茹でたてのパスタにかけ混ぜ、塩コショウで味を調える
だけで、立派なイタリアンに。マグロや白身魚のカルパッチョにも。
焼きたてのバゲットにつけるだけでもその味わいは飛躍的に向上
します。
そして、最もお勧めな食べ方がこれ。炊き立てのご飯を皿に盛り、
上の画像のくらこん塩こんぶをご飯の上にオン。そこに牛丼の
つゆだくよろしく、オリーヴ・オイルをかけ、それらをすかさず混ぜ
合わせる。そうすると皿の中はパーフェクトなリゾットに。たった
これだけの事で立派なイタリアンの1品です。
どうですか。あなたの家庭に食卓でオリーヴ・オイルの逸品を
活躍させたくなったのではありませんか?この2商品は秋に
一度だけの入荷で、今を逃すと来秋まで入手は出来ません。
時間を創り、早々に来店の上、これら逸品をゲットして下さい。
WINE HOUSE厳選のワイン、オリーヴ・オイルであなたの食卓
は別次元に飛翔します。
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Pietro Coricelli 2012 Extra Virgin Olive Oil
ピエトロ・コリチェッリ 2012 エクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイル
1ℓ 3,150円
こちらの商品は後味にオリーヴの実からの苦味を感じます。
冷たい料理にかける場合には、オイルをあらかじめ湯煎し、
オイルの温度を高めにしてから使用した方がベターです。
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Ardoino 2012 Olio Extra Vergine di Oliva
アルドイノ 2012 オリオ・エクストラ・ヴェルジネ・ディ・オリーヴァ
500ml 3,150円