2012年12月20日木曜日

ワインの品質を決めるのは造り手


フランスワインが最高なのか?そうではないだろう。もちろんフランス
ワインには逸品が多い。が、全てではない。ワインの品質は生産国
で決まるのではなく、造り手で決まる。これは間違いのない事実。
ラーメンで有名な佐野市。佐野で食べれば全てのラーメンが絶品か。
そうではない。餃子で有名な宇都宮市。そこで食べれば全てが絶品
か。やはりそうではないだろう。どこの店で食すかによる。
日本人は礼儀正しいと言われている。本当にそうなのか?俺から
言わせれば、No!!だ。無言で店に入って来て、店内をふらつき、また
無言で出て行く。あなたの為に手を休めて、接客する準備をしている
のです。海外なら、必ず挨拶をし、店に入って来て、店内を見るだけ
で帰る際にも、挨拶を欠かさず出て行く。日本人よりも礼儀正しい。
こう言うと、ここは日本だから関係ないと言う人がいる。そう言う人に
限って、入店退店の際に挨拶が出来ない無礼者。
だから、フランスが最高。佐野ラーメンなら絶品。宇都宮餃子なら
絶品。日本人なら礼儀が正しい。こんな事は絶対的な真実ではない
のです。
世界にはイメージが湧かないけれど、素晴らしいワインを生み出す
造り手がいる国がある。イギリス、モロッコ、インド、ブラジルなど。
そして、ワインよりも国内外の情勢でしばしばスポットが当てられる
イスラエルもそのひとつです。恐らく、この地域は絶える事のない
紛争がなければ、もっとワイン愛好家の嗜好を満たせてくれている
筈です。
上の画像はイスラエルとその周辺国。真ん中付近にあるガラリア湖
の付近から北のヘルモン山に優れたワインとなるブドウを育む畑が
あります。




そこはこの様な美しい大自然の中にあります。ワインの品質は畑で
大部分が決まります。自然の恵みをタップリ含んだブドウが求める
ナチュラルなリクエストを造り手が尊重し、人間のエゴを加える事
なく、ブドウの持ち味をそのままワインへと移行させてあげる。こう
する事で農作物であるワインが誕生するのです。
その様にして出来上がったワイン達は飲み手にワインになるまで
の背景を語りかけ、その酒質は何も突出せず、真に美しいと形容
出来る香味を楽しませてくれます。
今日、紹介するイスラエルの2種類のワインはそんな楽しみ方の
出来るワイン達です。政情不安の中を生き延び、素晴らしい逸品
ワインへと生まれ変わりました。そのストーリーを是非、堪能して
みて下さい。


Yarden 2010 Galilee Chardonnay
ヤルデン 2010 ギャラリー、シャルドネ
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、オリーヴ・オイル
           やバターを使用した料理。
           チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度:10~12度。
<コクのある辛口>
3,150円



Mount Hermon 2011 Galilee Red
マウント・ヘルモン 2011 ギャラリー・レッド
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
2,625円