2012年12月1日土曜日
コーヒーで大変身!!
Port Wine/ポート・ワインと言うワインをご存じでしょうか?
サントリーがかつて(もしかして今も)販売していた偽物の
ポートではありません。
これはポルトガル北部を流れるDouro/ドウロ河の中流から
上流のエリアで栽培されたブドウから造られる世界最高峰
のワインなのです。ポート・ワインのほとんどは赤ワインで
白ワインやロゼワインは極わずか。また、甘口が主流です
が、甘さの程度は様々で極甘口から甘味を感じるものの
後味は比較的辛いかなと思えるタイプもあります。
画像のポート・ワインはブドウの作柄が優良な年にのみだけ
造られる上級品。通常よりも長く木樽熟成をした後に瓶詰め
され販売されるLate Bottled Vintage Porto/レイト・ボトルド・
ヴィンテージ・ポルト。PortoはPortのポルトガル語。瓶に遅く
詰められる所からレイト・ボトルドと名付けられました。
このポートは略してL.B.V.と呼ばれています。L.B.V.の他
に極めて優れた収穫年にのみ造られる最上級のVintage
Port/ヴィンテージ・ポートもあります。こちらは略してV.P.
で、L.B.V.もV.P.も赤ワインのみです。
L.B.V.もV.P.も甘味こそあれ、その味わいは芳醇な赤ワインを
思わせるニュアンスに満ちていて、食中酒として十分に食卓
で活躍出来ます。
一緒に合わせ楽しんで頂きたいのが、ビーフ・シチュー。お互い
の芳醇な味わいが相乗し、口中にタップリの旨味を広げます。
そして、シチューを作る際に、ポート・ワインを隠し味に入れて
あげると、シチューの味わいが増し、更にはポート・ワインとの
マリアージュもより優れたものになります。
また、その芳醇さ故、カカオの含有量の高いチョコレートや
そのチョコレートで作った菓子との相性も抜群です。もう直ぐ
Xmas。きっとチョコレートを口にする事になるでしょう。そんな
時にはポート・ワインを。
そして、こんなマジックは如何ですか?ロースト香が豊かな
ブラック・コーヒーを用意。そこにポート・ワインも。コーヒー
を飲んで、その余韻が終わらない内にポート・ワインを飲む。
あら、何て不思議なのでしょう。ポート・ワインの甘味が消え
その風味は高級なボルドー赤ワインに変身。
これ、本当の話です。1本で3度、楽しめます。ビーフ・シチュー
にポート・ワイン。チョコレートにポート・ワイン。コーヒーにも
ポート・ワイン。この冬の楽しみにこんなマリアージュを是非
加えて下さい。
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Quinta do Crasto 2006 Late Bottled Vintage Porto
キンタ・ド・クラスト2006レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポルト
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとした、コクのある
料理。
チーズなら・・・ブリー。青カビタイプ。
飲み頃温度:18~20度。
<まろやかなフルボディー>
3,150円
開栓後、コルクをし、瓶を立てて冷蔵庫で保管すれば数カ月
の間は大きな劣化なく、その風味をお楽しみ頂けます。