2012年10月14日日曜日

幻と化すニューヨーク産ワイン


あなたはニューヨーク産ワインを飲んだ事がありますか?アメリカの
ワインと言えば、カリフォルニアと言う答えが直ぐに帰って来ますが、
今では、ワシントン州、オレゴン州と並び、ニューヨーク・ワインは
大きな存在感を示しています。
では、どうして日本で、いや世界でニューヨークのワインが知られて
いないのでしょうか。それはニューヨーク州の経済システムの為。
州法で州外への移送が禁じられているのです。唯一の例外は、
ニューヨーク州内に本社を構え、その支社が州外、国外にあるの
なら、社内移動とみなし、州外への移送がOKと言うもの。
画像のワインの輸入元もその条件をクリアし、この日本に輸入し、
当店へ納品してくれているのです。ですが、輸入元の社内再構築
により、ワインの輸入をしばらく停止する事になり、輸入再開まで
ニューヨークのワインを味わえない事態に。幻のワインと化して
しまうのです。
当店はニューヨーク・ワインに強い思い入れがあります。2002年
に初めてニューヨークのワイン産地を訪れ、テイスティングした
ワイン達の品質に圧倒され、また、ワイナリーの風景やスタッフ
のフレンドリーさが気に入り、その後、4年連続で年2回の訪問
を繰り返し、産地のひとつであるLong Island/ロング・アイランド
のワイナリーを全て訪問し、見学、テイスティングをしました。
そして、店でそれらを販売したいと思う様になったのです。
しかし、先程、書きました様に、障害があり、日本には輸出を
していないし、取引のある輸入元にお願いしてもスポットの
輸入には困難があるとの理由で店での販売は実現しません
でした。
そんな中、偶然、本当に偶然です。ある輸入元に出会い、この
話をしたら、メイン商品ではないけれども数種類のニューヨーク
ワインを実は取り扱っていると教えられ、早速、仕入れ、販売
して来たのです。
それが今回の流れとなり、残念ですが、現在、店にある在庫
を限りに、しばらくの間、皆様にニューヨーク・ワインを味わって
頂けなくなる事になりました。
現在、画像の白ワインの他に、3種類の白ワインと1種類の赤
ワインを僅少ですが、在庫しています。このチャンスを逃すと
輸入元の輸入再開まで、味わい楽しむ事が出来ません。幻
のワインと化すのです。ラスト・チャンスです。後悔なき様、
この機会にニューヨーク・ワインを是非、お楽しみ下さい。
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Salmon Run 2006 Finger Lakes Chardonnay
サーモン・ラン2006フィンガー・レイクス、シャルドネ
飲み頃温度:6~8度。10~12度でもOK。
<酸味とミネラルのハーモニー、コクのある辛口>
3,150円


白ワインは熟成するとマッシュルームなどのきのこを思わせる
複雑な香り(ブーケ)を備えます。今日、紹介しました白ワイン
も2006年産で、熟成による豊かなブーケを備えています。
このワインにお勧めの料理はきのこの香りを閉じ込め、別の
食材にもその香りを移し、調理した料理がピッタリです。画像
の様なきのこ、白身魚、鳥肉を入れたホイル包み焼き
の他に、エリンギの和風スパゲッティも合わせ楽しめます。


また、ワインに十分なコクがある事から、鰻や穴子の白焼き
に柑橘果汁をひとかけし、食す時にもこの白ワインは相棒。
鰻や穴子のふんわりとした身からのクリーミーな旨味に
ワインの複雑な旨味がマリアージュし、あなたの食卓は
もう高級料亭に早変わりする事、間違いなし。
この秋は幻と化すニューヨーク・ワインと料理のマリアージュ
で最高の食欲の秋、味覚の秋を創造して下さい。